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真滝三区(狐禅寺)

(idea 2025年10月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 

令和7年9月 真滝三区 草刈りでの集合写真

写真:環境整備の一環「草刈り」での集合写真(令和7年9月)。

 

基本情報

 真滝地域は三関、狐禅寺、滝沢、真柴に分けられ、真滝三区は狐禅寺地区に位置する(行政区は「真滝3区」)。田谷下(一部)、寺裏(一部)、舞台の小字で構成され、「狐禅寺」の地名にまつわる史跡等が残る集落。45世帯、約120人が暮らす(6班体制)。

 

若い世代にも明るく住み良い地域をめざして

民区の歩みと「これから」

 

 東大橋を東山方面(県道19号一関大東線)に進むと、「曹洞宗光西寺」の石柱が見えてきます。この北東側に位置するのが真滝三区(以下「民区」)です。同民区が位置する場所は、北上川と磐井川の合流地点ということもあり、度重なる水害に悩まされていました。昭和47年、治水対策として「一関遊水地事業」が着手され、整備区域内だった10戸ほどが、民区内の高台へ移転しました。

 

 「遊水地事業が進み、『ここは安全な場所(地域)』と思って生活している人もいますが、今も昔も災害は身近にあるもので、忘れてはいけないものだと思います。しかし、昔の教訓を活かしきれず、自主防災が上手く機能していないという課題があります」と話すのは、区長の伊藤幸喜さんです。令和7年度から区長となり、前区長や諸先輩方を頼りにしながら区長任務をこなしているそうですが、地域と向き合って改めて感じたのは、「少子高齢化」「高齢者一人暮らし世帯の増加」「道路等の環境美化(の維持)」「空き家」など、「様々な課題がある」ということ。伊藤さんは、「全ての課題を一つの民区で考えるのは難しいのが現状。その反面、若い世代が転居してきた明るい話題もある。若い世代が当民区を住む場所として選んだのであれば、住みやすく安心して子育てができる環境づくりに努め、世代間交流の場を多くできたらと思います」と語ります。

 

改めて互いを知るための新たな挑戦

 

 「狐禅寺※1」の地名にまつわる「大名婦(明舞)屋敷跡」や「青竹神社」、藤原秀衡にゆかりがある「舞台桜(千年桜)」「舞台跡」など、同民区内には歴史ロマンが溢れています。

※1 『idea』2021年5月号「センターの自由研究・地名の謎 ファイル 3『狐禅寺』」参照

 

 そんな同民区の事業運営は、区長、会計、班長、集会所管理運営委員※1、一関小PTA真滝3区が中心となって進めていますが、令和7年度からは新たに「拡大役員会」を設けました。前述のメンバーに加え、集落内で組織される団体(農家組合、舞台老人クラブ、親睦会※2)が参加し、顔合わせを兼ねた情報共有等の場です。

※2 平成22年に建て替えた集会所の維持・管理を目的に設置されたもので、構成メンバーは、班長と一関小PTA真滝3区会長、3つの班から各1人が選任されている。

※3 PTA活動を終えた人たちにも地域に関わり続けてもらうための仕組みとして結成。活動歴は20年以上。

 

 「同じ民区で活動しているのに、どこで何が行われているか分からない状態だったので、事業の開催可否や実施状況等を全体共有する場として役立ててもらいたい」と伊藤さんは語り、新しい挑戦に手応えを感じています。

 

 さらに、民区内の活動がより住民に届くよう「真滝3区だより」の発行も令和7年4月からスタート。市広報に合わせて発行される民区だよりには、行事のお知らせのほか、「ステキな人紹介」というコーナーが設けられ、住民の人となりを紹介しています。作成を担当する会計の須藤光子さんは、「交流の機会が減り、小さい民区なのに『あそこの嫁御どこの人?』という声があったので、せっかくステキな人がいるのだから紹介してあげたいと思って始めたのがこのコーナー。行事の案内も、今までは回覧だけで済ませていましたが、情報が届いているようで届いていなかったので、少しでも民区だよりを通して関心を持ってもらえたら嬉しい」と語ります。

 

小さな民区の交流活動

 

 春・秋の一斉清掃、ふれあい花壇の整備、資源回収などの活動に加え、交流事業も行っており、特に8月に実施している「納涼まつり」は、同民区の一大行事です。コロナ禍以降休止していた盆踊り(PTAと親睦会を中心に開催)の代替として令和5年から始めた納涼まつりは、焼き鳥や焼きそば、かき氷など、屋台のメニューが充実。さらに今年は、大人から子どもが楽しめるよう、輪投げや魚釣り等のゲーム企画も用意し、会場を盛り上げました。 

 

 伊藤さんは、「盆踊りをしていたときは櫓を建てていましたが、今は関わる人の高齢化もあって必要最小限の催し物だけにしています。かつては芋の子会や新年会などもしていましたが、少子高齢化などの影響から民区の行事も縮小してきました。それだけに、納涼まつりのような交流の場は大切にしていきたいですね」と力強く語ります。人口規模が小さい民区だからこその住み良い地域をめざし、時代の変化に柔軟に対応しながら、地域運営の「新陳代謝」を進めていきます。

 

Q.集落の自慢は何ですか?

区長

区長 伊藤幸喜(いとう こうき)さん

いとう   こうき  

伊藤 幸喜さん

1期1年目。生まれも育ちも狐禅寺。会社員として45年以上働き、次は地域を支える一人として活躍します。

 

A.人生をたのしく!

 

会計

会計 須藤光子(すとう みつこ)さん

すとう   みつこ

須藤 光子さん

1期1年目。「一関市スポーツ推進委員」も務めながら、民区運営に励みます。好きな言葉は、「生きているだけで丸儲け」。

 

A.みんな笑顔の和

 

 

 


photo gallery

マップで一目瞭然

地域紹介① 真滝三区の史跡、消火栓位置をまとめたマップを平成20年に設置。

民区内の史跡や消火栓の位置等をまとめたマップを平成20年に制作。集会所の敷地内に看板として設置しています。

 

毎月発行中

地域紹介③ 真滝三区だよりを毎月全戸配布している

「真滝3区だより」は、写真を上手に使いながら集落の活動等を紹介しています。A4両面のカラー刷り(全戸配布)です。

 

 

環境整備に汗を流す

地域紹介② 真滝三区の草刈りの様子。

令和7年7月、集会所近くの市道と花壇の草刈りに25人ほどが参加。体力がある若い人の参加を心待ちにしています。

 

狙った獲物は逃さない

地域紹介④ 真滝三区の納涼まつりの様子。

「納涼まつり」での一コマ。お菓子を魚に見立てて釣るゲームは、子どもも大人も夢中に(令和7年8月の様子)。