布佐神楽保存会

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会長 千葉仁一さん

基本情報

(idea 平成27年11月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

◆会 長:千葉仁一さん

◆連絡先:〒 029-0201 一関市川崎町門崎布佐109

◆電 話:0191-43-2767

神楽は宝 地域の文化遺産を大切に守っていきたい

 一関地方は南部神楽の盛んな所で、現在も市内各所で演じられています。そのうちの一つ川崎町門崎の布佐神楽は、平成25年に岩手県無形民俗文化財の指定を受けて活動を続けています。今回、保存会の会長である千葉仁一さんにお話を伺いました。

幼年期に始まる神楽との出会い

 「布佐神楽は、岩手県南部や宮城県北部に広く分布する南部神楽の流れをくんでいます。文久3(1863)年に隣村の相川村(現在の一関市舞川)から伝承されたもので、150年以上の歴史があり川崎地域唯一の郷土芸能になります」と千葉さんは語り始めます。資料によると、南部神楽の発祥地と言われるのが一関市萩荘地区の自鏡山。舞手自身が声高らかにセリフを述べる点が南部神楽の最大の特徴とされ、「セリフ神楽」と言われるゆえんです。

 この地区では、幼年期から神楽に触れる機会が多く、踊る所作や太鼓の響きに自然に親しんでいくそうです。千葉さんも「私は祖父が神楽をやっていたので、小学校に上がらない頃から練習場所に見に行き自然に覚えるようになりました。本格的に練習するようになったのは高校生からで、後継者育成のために初代会長さんから太鼓を教えてもらいました」と当時を振り返ります。当時は村の教育委員会も保存活動に積極的で、ビデオを撮り記録を残してくれたそうです。

集落全体で支える保存会活動

 保存会は、地域に伝わる布佐神楽と獅子舞を永久に保存することを目的に、昭和47年に結成され今年で43年目を迎えています。「結成前にも神楽連中(以下、連中)という組織で長い間活動していましたが、後継者不足で一時期途絶えそうになりました。布佐から神楽を無くしてはならないと集落内が危機感を持ち、全世帯がまとまって保存会を作った経緯があります」と千葉さん。連中には、現在16人が加入し、最年少は35歳で、ほとんどは40代から60代の人達です。

 伝承活動として、地元の小学生たちは1月から4月までの毎週土曜日夕方に練習を行っています。連中の人達は子供たちの練習が終わった後の時間帯に練習しますが、2月末からは毎日のように練習が続きます。練習会場となるのは集落内にある布佐神楽伝承館。ここは元の布佐公民館の建物で、公民館が別の場所に建て替えられたのを機に神楽伝承館として使うようになりました。「冬の時期に集中的に練習を行います。日により練習演目が違うので連中は代わりますが、練習場所が家の隣ですし私は太鼓の役なので、毎回欠かさず練習に出ています」と千葉さんは笑います。

昔からの型を守り伝統を引き継ぐ

 「布佐神楽の演目はかつて50ほどあったそうですが、現在は20位を演じています」そして、「布佐神楽の特徴は、手足の振りにある」と語る千葉さん。式舞いを型通りに残して引き継ぎ、崩すことなく伝わってきているそうです。神楽の基本は御神楽(みかぐら)と言われる(他では鶏舞いと言う所もある)もので、他の演目に応用できる基本的な動きが入っているので、この御神楽を大事にして練習していると語ります。

 布佐神楽は地元の熊野神社や伊吹神社の春と秋の例大祭で奉納するほか、地域の祭事や神楽大会などにも参加します。特に毎年4月29日の熊野神社での例大祭の後は、川崎農村研修センターを会場に布佐神楽発表会を行っています。子供たちそして連中が神楽を演ずる日で、地元の人達はもちろんよそからもたくさんの人たちが見に来る保存会最大のイベントになります。「布佐神楽は地域の文化遺産で宝です。会長となって6年目ですが、後世に伝えるべく後継者育成が急務です。これで終わりだということはありません。今後200年、300年残るように神楽の基本そのものを伝えたい」と熱い思いを語っていただきました。

布佐神楽発表会の一コマ

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