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夢ぽけっとの会

(idea 2026年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

写真 夢ぽけっとの会 「グランマ・こども食堂」開催時の集合写真 令和4年

写真:「グランマ・こども食堂」開催時の集合写真(令和4年)

基本情報

 子ども食堂を中心に、高齢者の生きがいづくりや閉じこもり防止のための交流事業等を展開。長年個人として提供してきた住民の交流の場を、令和4年に団体化したことで、より地域に根差した活動に発展させた。

 

〒029-0803 

住所:一関市千厩町千厩字町72−1(集会所)

 

「地域と人をつなぐ居場所」を目指して

地域課題から生まれた「居場所づくり」活動

 

 一関市千厩町で活動する「夢ぽけっとの会」は、高齢化が進む千厩地域において「高齢者が家にこもりがちになり、町の活気が失われている」という課題意識から生まれた団体です。会長の昆野洋子さんの「自らも年齢を重ねる中で、誰もが気軽に集まり、安心して過ごせる居場所をつくりたい」という思いに共感した約20名の会員により、令和4年に設立しました。 

 

 同会は3つの部会で構成され、各部会の部員がそれぞれの事業を企画。実施にあたっては、他部会のメンバーも手伝います。

 

 まず1つ目は、高齢者の交流と健康づくり機会を創出する「親睦部」。健康マージャンや親睦旅行、食事会、お茶会などを企画し、拠点とする集会所の周辺住民(千厩1-1区、1-2区)に交流機会を提供しています。特に毎週水曜日に開催している健康マージャンは、認知症や「閉じこもり」の予防を目的に始めた取り組みで、参加者の多くがルールも分からない初心者でした。経験者を招き、参加者同士が教え合いながら進めてきたことで、自然と会話や笑顔が生まれ、現在では10人ほどが集まり、昼食時(後述)には20人ほどになるとか。

 

 いつも参加する人が不参加だった際や、参加を迷っている人の情報があれば、自宅に声をかけに行くなど、不参加であっても交流が生まれており、参加者からは「外出の機会が増え、町で声をかけられるようになった」という喜びの声も聞かれます。

 

「孤食」を解消し、「人のつながり」を作る

 

 一関市社会福祉協議会千厩支部と連携しながら、毎月1回「グランマ・こども食堂」を開催(会場は主に千厩農村勤労福祉センター)しているのは「食事部」です。地域の子どもたちと地域住民がふれあいながら、食を通じて豊かな人間性を育むとともに、誰もが安心して過ごせる居場所づくりを目指した活動で、「一関市みんなの食堂支援報償金」も活用しています。

 

 食事部のメンバーには食生活改善推進員もいるため、そうしたメンバーを中心に献立を考えます。食材の買い出しや調理の過程なども会員同士の交流の場として大切にしており、「みんなでつくる食堂」という意識も自然と育まれています。

 

 また、高齢者の孤食や栄養の偏りを防ぐ取り組みとして、毎週水曜日の健康マージャンの後にも一人300円で食事機会を用意。食事部が用意するおかずに加え、参加者には「一品持ち寄り」を呼びかけており、持参できる人はそれぞれの家庭の味を持ち寄ります。昼食にだけ参加する人も多く、中には「何を持っていこうかと考えることが生活の張り合いとなる」という人もおり、この仕組みによって、食卓には多様な料理が並び、家庭の味が自然と共有される温かな空間が生まれています。 

 

 「食事機会の提供によって、孤食の解消だけでなく、地域住民の交流も深まっているように見える。食事を通じて人と人がつながり、『また来たい』『誰かを誘いたい』と思える関係性が育まれています」とその効果と意義を語る昆野さん。食事部の活動は単なる食の提供に留まらず、地域内の支え合いの関係構築にもつながっており、同会の大きな柱となっています。

 

同じ空間で同じ時を過ごす温かで、貴重な機会

 

 令和4年6月の初開催以降、年に10回程度の開催を続けている「グランマ・こども食堂」では、食事を提供するだけでなく、子どもたちが安心して楽しく過ごせるよう、「子ども部」が居場所づくりと世代間交流企画等を用意しています。過去にはビンゴやボッチャなどのレクリエーションのほか、繭だまならしなどの季節行事、ダンスやバイオリンなど、地域住民の特技を披露してもらうことも。

 

 未就学児や保護者、地域の高齢者など、幅広い年代が、多い時には50人以上も同じ時間を共有する同会のこども食堂は、「子どもにとっては安心できる居場所となり、高齢者にとっては役割や生きがいを感じられる貴重な機会となっている」と昆野さんは語ります。また、参加者からは「活動に参加するようになってから体調や気持ちに良い変化があった」という声も聞かれ、外出や交流の機会が心身に良い影響を与えている様子がうかがえます。

 

 「ここに来れば誰かに会える」という安心感を大切にしながら、子どもから高齢者までが自然に関わり合える居場所づくりを今後も続けていきます。

 

Q.あなたにとって「夢ぽけっとの会」とは?

会長

昆野 洋子(こんの ようこ)さん 夢ぽけっとの会会長

こんの ようこ

昆野 洋子さん

「蔵サポーターの会」、「千厩・大夫黒・馬っこの会」など、千厩地域の盛り上げに取り組む各種団体の会長を歴任。食生活改善推進員としても活躍中。

  

A.健康こそ充実した

     人生の源である

会員

丹野 紀久子(たんの きくこ)さん 夢ぽけっとの会会員

たんの きくこ

丹野 紀久子さん

一人世帯で閉じこもりがちな生活をしていたところ、誘われて参加。健康マージャンのおかげで、手の不自由さが少し改善されたそう。水曜日が楽しみです。

 

A.とても元気になる場所

 

 


photo gallery

水曜日の集会場所

夢ぽけっとの会:毎週水曜日に多い時で20人程が集まり、楽しく過ごす様子

元々、昆野さんが個人でサロン活動に使っていた物件を活用。毎週水曜日は多い時で20人程が集まり、楽しく過ごします。

 

グランマ・こども食堂

夢ぽけっとの会:食事部が考えた献立を、他部会メンバーも一緒に準備する様子

食事部が考えた献立を、他部会メンバーも一緒に準備。季節に合わせたメニューを意識し、子どもたちと一緒に作ることも。

 

 

健康マージャン交流

夢ぽけっとの会:健康マージャン交流の様子

1卓しかありませんが、順番を待つ人含め、教え合いながら進めるため、終始賑やか。昼食も同時進行で用意します。

 

「子ども部」は……

夢ぽけっとの会:地元の「おはなしグループ マザーリーフ」の人形劇を鑑賞する様子

食事前のイベントや体験を企画。令和8年4月は地元の「おはなしグループ マザーリーフ」の人形劇を鑑賞しました。

 


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