一関東山 田河津第5区自治振興会

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環境整備の時の集合写真

令和元年度に実施された環境整備事業の時の集合写真

基本情報

(idea 2022年9月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 行政区は「田河津5区」。旧東山町の北西に位置し68世帯185人が暮らす。会長、副会長、事務局長、各部長(教養部、スポレク担当部、交通担当部、納税推進部、防災担当部、保健担当部)、班長、会計監事で構成される。班数は7班。

無理のない仕組みで、みんなが楽しく

田河津地域の中心部を守る責任

 束稲山の東麓に位置する丘陵性の山地である田河津地域において、地理的にも中心部であり、世帯数・人口も田河津地域では最多である田河津第5区。小字は野土、大森・石ノ森の一部で構成され、一関市田河津市民センター(以下、市民センター)や駐在所などの公共施設、企業(工場)も5社ほど立地しています。

 

 旧東山町内では一関市合併直後から自治会等の発足が進み、同行政区も平成18年4月に「田河津第5区自治振興会(以下、同自治会)」を発足させました。

 

 独自の会館がない同自治会では、定期総会などの大規模な集会は市民センターを活用し、その他の集会は野土消防コミュニティセンターを活用。そのため、毎年6月には日頃利用している公共施設やその周辺の環境整備を、班ごとに手分けをして行います。あわせて、県道沿いにある花壇も整備するなど、田河津地域の印象を左右するエリアの環境保全を担っています。

各戸の距離をカバーするいざという時の仕組み

 7つの大きな事業を掲げ、そこから具体的な取り組み・事業を展開している同自治会。その1つに「防災に関する事業」があります。

 

 「高齢化社会においては、手助けが必要な方々をもれなく把握することが重要。限られた人だけではなく、地域全体で支援・見守りができる仕組みを構築することが課題です」と語るのは、同自治会会長の菅原蔦夫さん。背景には、同集落の地理的要因があります。

 山間集落で、各戸の距離が離れていることから、異変があっても気づきにくく、災害等が発生した際の対応にも不安がありました。

 

 そこで平成23年、防災担当部では、同自治会エリア内の災害危険箇所の把握に取り組みます。把握した情報は、同自治会独自の防災マップ(ハザードマップ)を作成することで見える化。同時に、消防団や東山地域防犯協会田河津分会、民生児童委員らと協力し、避難時に支援を要する人(災害弱者)の名簿を作成しました。

 

 名簿の作成にあたって意識したのが、その要支援者が常時在宅なのか否か。それぞれが持ち合わせている情報を元に、「在宅の要支援者」を明らかにすることで、有事の際に優先的に支援が必要な家を明確にしました。なお、名簿は随時更新しており、「行政でも把握しきれない、近所だからこそわかる情報」の共有を心がけています。

子どもたちのために繋がれてきた「盆踊り」

 帰省客も集う毎年8月14日には、市民センター前庭を会場に同自治会主催の「盆踊り大会」が開催されます。 

 

 昭和40年代後半から「野土父母の会(現・野土子ども会育成会)」が盆踊り大会を開催していましたが、地元企業も盆踊り大会を始めたことで、父母の会としての開催は一時中断しました。

 

 数年間の中断を経た昭和60年頃、同行政区内にある「観林寺」の境内で、迎え盆行事である「御霊祭り」が行われます。この時の父母の会会長が観林寺の副住職(現東堂)だったこともあり、父母の会が同境内で盆踊り大会を開催し、盆踊り大会を兼ねた御霊祭りとなったのでした。

 これを機に、子どもたちの思い出作りや親世代の交流の機会として父母の会としての盆踊り大会も復活。同行政区内の親子約50人程が出店や花火大会(手持ち花火)、スイカ割りなどを楽しんでいましたが、少子化の影響で次第に企画・運営が困難に……。平成21年~23年は休止を余儀なくされました。

 

 そんな状況を見ていた菅原さんは、「子どもたちにとっての大切な行事を絶やしたくない」と一念発起。提灯などの道具を譲りうけ、盆踊り大会の実行委員会を同自治会内に設けたことで、平成24年より、自治会事業として盆踊り大会の再開にこぎつけたのです。

 

 盆踊り大会の中で行われるスイカ割りには、集落内の農家が自主的にスイカを提供してくれることも。また、近隣企業にもご案内することで、社員等が来場することもあり、自治会・住民・地元企業間のつながりを生む貴重な機会にもなっています(コロナ禍で令和2年~4年度は中止)。

 

 副会長の菅原幹男さんは「当自治会では特に『これをやろう』という決め事は設けておらず、『いつまでもみんなが楽しく仲良く過ごせること』をモットーにしています。長期的なことを考えて、事業も無理のない範囲でやることを心がけています」と、臨機応変な自治会運営で「みんなが楽しい」状態を目指していきます。

Q.集落の自慢は何ですか?

会長

田河津第5区振興会 会長 菅原蔦夫さん

すがわら つたお

菅原 蔦夫さん

6期11年目。行政区長も兼務する菅原さんは、田河津地域の地域協働体「田河津振興会」の会長でもあります。

 

 

A.野土は私たちのふるさとです。

副会長

田河津第5区振興会 副自治会長 菅原幹男さん

すがわら みきお

菅原 幹男さん

3期6年目。教養部長を経て副会長に就任。12年に渡り自治会運営を支えています。これからの目標は「元気でいること。これが一番大事」。

 

  A.みんな元気で長生きを!


photo gallery

もしもに備えて

各種団体と協力して防災力を高めています。

東日本大震災翌年に発電機を購入。同自治会では消防団など各種団体と協力して、自主防災力を高めています。

 

 

 

綺麗に咲かそう

花壇の定植作業

 県道長坂束稲前沢線に繋がる市道沿いに設けられた花壇。市民センター周辺の環境整備と合わせて定植作業を行います。

 

 

 

日頃の感謝を込めて

環境整備の様子

令和元年に実施された環境整備事業の様子。各班の住民が力を合わせて市民センター周辺を丁寧に刈払います。

 

 

 

 

集落のシンボル

市の天然記念物の「シダレヒガン(樹齢350年以上の桜の古木)」

過去に盆踊り大会を行っていた「観林寺」の「シダレヒガン(樹齢350年以上の桜の古木)」は市の天然記念物です。

 

 

 

 

 


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