一関市大東 下大原自治会(大原)

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大東町 下大原自治会 「下大原祭り」での乾杯(令和5年7月)

「下大原祭り」での乾杯(令和5年7月)

基本情報

(idea 2023年9月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 一関市役所大東支所から西に約1.5㎞程に位置し、県道10号線沿いに約2㎞、砂鉄川沿いに約1.5㎞のエリア。約50戸125人が暮らし、7班体制(小字は烏神、下烏神、折坂、跡ノ沢、角明沢)。自治会化は平成5年だが、それ以前から部落会等での活動あり。総務部、厚生部、納税部、文化部、自主防災会で構成。県道の草刈りも受託している。

「これから」を見据えて 改革と交流

少子高齢化だからこそ、繋がりを大切に

 「日本一社」を謳い、子孫繁栄にご利益があるとして、かつては近隣町村から奉納祈願に訪れる人が多くいたという「金烏神社」を有する下大原自治会。勧請年や由緒は定かではない(遷座した説もあり)ものの、昭和6年生まれの宮本宮司によると「少なくとも自分が34代目」と、歴史の深さを感じさせます。

 

 しかし、皮肉にも同自治会の10代以下人口はゼロ。林業(炭焼き)等でこの地に移り住んだ家も多く「一次産業では暮らせなくなり、進学や就職で出て行ったきりの人が多いんだよね」と、区長の千葉忠一さんが分析します。

 

 そんな同自治会で今年7月、3年ぶりに開催されたのが「下大原祭り」。自治会館(むつみ会館)に住民が集まり、生ビールと焼き鳥・焼肉を楽しみます。20代の男性が2人いたので話を聞くと、1人は3世代(父・祖父)で参加しており、もう1人は現在は別の自治会に居住しているものの、誘われて帰省がてら参加しているとのこと。「誰もが参加できるコミュニケーションの場」と位置付けられた事業の通り、20代から90代まで、様々な交流が生まれていました。

「反省会」に代わる飲みニケーションの場

  「下大原祭り」は文化部の中の「スポーツ振興会」が担当しています。同会は各種スポーツ事業(大原地区・大東地域)の参加者調整や、その後の反省会(慰労会)の企画運営などを担っていましたが、人口減少でスポーツ事業への参加が困難となり、反省会という名のコミュニケーション機会が消えてしまいました。

 

 そこで、スポーツ事業の反省会のように、年齢や性別に関係なく、かつ1戸から何人でも参加できるようなコミュニケーションの場として、20年程前から開催しているのが「下大原祭り」です。

 

 同様の事業に忘年会があり、新年会は各戸の代表者が参加するのに対し、忘年会は会費制で誰もが参加可能としています。

 

 そうした事業の様子は『すもはら通信』と題した自治会報で発信しますが、この通信は令和4年度から発行し始めたもの。「コロナ禍で集まる機会がなくなったり、高齢になって地域活動に参加できなくなった先輩方にも『こんなことやってるのよ』と伝えたくて始めました」と、自治会報を担当する事務局の松田恵美子さん。2か月に1回行う資源回収のお知らせや収入の報告も欠かしません。

コロナ禍を背景に「見直し」と「始動」

  「課題は山積している中で自治会長になり、やれるところからやっていこうと思っていた矢先にコロナ禍。飲食を伴う事業は歓迎されなかったので、組織改革に着手しました」と振り返るのは自治会長の伊東公浩さん。まず始めたのは月1回の事務局会議でした。

 

 事業の打ち合わせだけでなく、地域住民の声や要望なども共有し合う中で、自治会規約や会館使用のルールが古い情報のまま止まっていることに気づきます。それらの見直しを行いながら、令和4年度は自主防災会の発足準備も進めました。

 

 発足に向けた仕組みづくりに尽力した副会長の小山恵義さんは「周囲から発足を促された背景もありますが、独居世帯が増える中で、災害に備える必要を感じ始めていました。特に『共助』を大事にしています」と、今後の暮らしを見据えた決断背景を語ります。

 

 令和5年度の総会で設立が承認されると、6月にはさっそく「自主防災セミナー」を開催。組織図や連絡体制の確認のほか、初期消火訓練や「給食班」による炊き出し訓練も行いました。

 

 「給食班員」「防災班長」は各班から選出しますが、1年輪番制の通常の班長とは別に選出(任期2年)。その役割も明示しています。

 

 今年度は防災マップの作成も予定しており、事務局とともに防災班長が自治会内の巡視(点検)を行いながら、危険箇所の把握・周知を行うのだとか。

 

 「各種改革・見直しの背景には、縦割りの活動をなくし、有志の横断的な活動を主軸にしたいという思いがある。男女や年齢の区別なく、シンプルな関係性が、人口減少下の自治会では必要なのでは」と、伊東さん。中堅となる事務局会議と、先輩世代も含む役員会とのキャッチボールを繰り返し、地域住民に寄り添った自治会運営の先には、「烏神さま」が新たな命をもたらしてくれるかもしれません。

Q.集落の自慢は何ですか?

自治会長

一関市大東 下大原自治会会長 伊藤公浩さん

いとう きみひろ

伊藤 公浩さん

2期4年目。副会長を4期12年務め、コロナ禍と同時に自治会長へ。勤務の傍らで、集落内の史跡周辺の環境整備もこなしています。

 

A.繋ぐ

自治会副会長

一関市大東 下大原自治会 副会長 小山恵義さん

おやま けいぎ

小山 恵義さん

2期4年目。事務局長を4期12年務めた後、現職へ。自治会改革の立役者。今年教員を引退し、趣味のゴルフも楽しんでいます。

 

A.対話と協力


photo gallery

ほぼ全戸参加の総会

ほぼ全戸参加の総会

 「総会は全戸が参加するもの」という意識があり、コロナ禍前はほぼ全戸が総会に参加。終了後には懇親会も行っていました。

 

 

 

 

 

新設の「給食班」

頼りになる事務局さん

令和5年6月に初開催した自主防災セミナー時の炊き出し訓練の様子。給食班は塩おにぎりを30個作りました。

 

 

頼りになる事務局さん

頼りになる事務局さん

 令和3年度から毎月行っている「事務局会議」のメンバー。この3人+会長・副会長で、「作戦会議」をしています。

 

 

 

 

 

通称「100円店」

通称「100円店」

集落内の先輩方が営む(自治会とは別組織)無人販売所。毎朝商品を並べ、夕方の精算時にする「話し語り」が日課です。

 

 

 

 

 


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