ぼっぽりなっとくの会

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ぼっぽりなっとくの会 作業後の休憩中に撮影した集合写真

基本情報

(idea 2020年7月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

平成21年発足。「地元の活力につなげたい」という思いで10年以上納豆を作り続けています。現在は15名の会員で活動中。

 

〒029-0302 一関市東山町長坂字柴宿80-2

TEL 0191-47-2919 FAX 0191-47-3301

(事務局:協同組合 産直センターひがしやま季節館内) 

 

写真:作業後の休憩中に撮影した集合写真

こだわりの「完全手作り」で地元名物に

「突然」始まった活動

 地元で作られた新鮮野菜や加工品が並ぶ「産直センターひがしやま季節館」。この場所でしか購入できない商品は数多くありますが、その中で唯一、長年変わらぬ味で親しまれてきた商品が「ぼっぽりなっとく納豆」です。「ぼっぽり」は「突然」を意味する方言で、「なっとく」は「なっとくがいくまで取り組んだ」ということからのネーミング。団体名にもその言葉が使われていますが、その名の通り、同会が発足したきっかけは「保存がきき、地元の食材を使用した特産品を作って欲しい」という同産直からの突然の依頼でした。

 

 会長の畠山アキノさんは「お客さんの中には納豆を一度に5パック以上買う方もいる。納豆の販売が始まってから10年以上経つが、こうやって私たちの納豆のために足を運んでいただけるのはとてもありがたい」と笑顔を見せながらも「現在、納豆を作っているのは平均年齢60歳のおばちゃんたち。次の人材を育成することも考えなければいけない」と今後の課題についても話します。

 

 納豆が誕生するまでの苦労や、納豆以外の商品開発への取り組みなど、同会の活動について、畠山さんと事務局で季節館の店長でもある佐藤武久さんからお話を伺いました。

「ぼっぽりなっとく納豆」誕生秘話

 平成21年度の市の「地域おこし事業」に採択された事業「『なっとく納豆』誕生物語」の一環で納豆作りを本格的に始めた同会でしたが、「会員のほとんどが納豆作りなんてしたことがない人たちだったのですべてが手探りで必死だった」と畠山さんは話します。

 

 同会がまず着手したのは、納豆がどれくらいの割合で食べられているかを把握するための納豆と大豆の需給状況調査。また、納豆作りの基本を学ぶための視察研修なども行い、納豆作りに必要なノウハウを身につけた同会は、研修先でお世話になった北上市の事業所の方を招き、発酵時の適切な温度等について助言を受けながら、東山産の大豆を使った納豆作りに挑戦し始めました。

 

 最初は思うように納豆が出来上がらず、講習会や試作を重ねた同会ですが、平成22年3月、なんとか一般試食会を開催するまでに。試食会では大粒と小粒の2種類を用意し、同産直を会場に来館者へ試作品を食べてもらうと、「地元の食材を使った商品は消費者にとってとても安心。素晴らしい取り組みなので応援したい」などの声が寄せられました。

 

 試食会で行ったアンケートや寄せられた声などを基にさらに試作品の改良に努め、大粒と小粒の他、黒豆、青豆、干し納豆を試作。その後も消費者の反応を試食会で確かめながら、試行錯誤の末に出来上がった4種類の納豆は、平成22年12月、ついに販売を開始しました。現在も4種類の納豆の販売は続き、10年間で1万3千4百個以上の販売実績を出しています。

 

 畠山さんは「試食会をしてから、『いつ商品化するのか』という問い合わせが相次いだので、途中でやめることはできなかった」と振り返りながら、「試作を作る度にダメにした豆は多くあった。機械製造が当たり前な時代に手作りの納豆なんて売れっこないと思っていたが、予想を上回る反響があったので会員みんなが驚いた」と笑顔で振り返ります。

良い商品は多くの時間と苦労の先に

 大手スーパーなどの進出で、安値で食材を購入できる機会が増えると、産直で野菜を購入する人が激減し廃棄する野菜が増加。この状況を打破しようと、平成24年、同会はペーストや粉末野菜、乾燥野菜などへも挑戦を始めました。納豆同様、廃棄・未利用農産物の現状調査や試作品の試食会等を実施。米保管庫を乾燥野菜を作るための乾燥機に改造し、本格的に商品開発へ取り組んだものの「味や見た目などが販売できるようなものじゃない」と道半ばで取り組みを断念。佐藤さんは「商品を開発して販売するということは相当な時間と労力を要する。今は断念している状態だが、機会があれば挑戦したい」と話します。

 

 一般的に販売されている納豆の多くは機械で製造されたものである一方、全てが手作りの「ぼっぽりなっとく納豆」。佐藤さんは「納豆を食べてくれる人がいるから作り続けてこれた。 『美味しい』という一言が私の元気の秘訣であり、この製法のまま新しい会員へ継承していきたい」と今後の抱負を語ってくれました。

これからの活動の目標は?

会長

会長 畠山アキノさん

はたけやま

畠山アキノさん

3代目会長を務める畠山さんは、同会が発足した頃から活動を支えてきた数少ないメンバーの1人です。健康の秘訣は納豆を食べること。

 

A.地域活性化の為地産地消

事務局

事務局 佐藤武久さん

さとうたけひさ

佐藤武久さん

若くして季節館店長と同会の事務局を兼務する佐藤さんは、同会のアイディアマンとしても活躍中。会員の頼れる存在です。

 

A.納豆のように粘り強く


photo gallery

加工場は幻の〇〇跡地

加工場は幻の〇〇跡地

納豆作りをしている加工場は、開園せずに頓挫した保育園跡を使用。子どもたちではなく納豆菌が元気に育っています。

最後はみんなで!

最後はみんなで!

豆を煮るなどの仕込み作業は担当制で行いますが、最後のパック詰めは共同作業。阿吽の呼吸で作業が進みます。

変わらぬラベル

変わらぬラベル

パソコン教室の講師に教わりながら作ったというラベルは、どこか懐かしさを感じるデザイン。当初から変わっていません。

今日も店頭に並ぶ納豆

今日も店頭に並ぶ納豆

お客さんがいつでも購入できるよう、品切れの状態にはさせないことが会のポリシー。一番の人気商品は大粒納豆。


訪問者数(累計)

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