一関室根 第13区自治会(釘子)

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平成17年の矢越山整備事業時の集合写真(中央の建物が羽山神社(通称:薬師様))。

平成17年の矢越山整備事業時の集合写真(中央の建物が羽山神社(通称:薬師様))。

基本情報

(idea 2022年5月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 3つの部落会(旧行政区:「矢越会(第5部落)」「矢越第6部落親睦会」「第7部落会」)の連合会のような位置づけで昭和57年度に発足。自治会は部会制(生活環境、文化体育、産業、女性)で、70戸約220人が暮らす。

顔の見える範囲で作る「共助」の仕組み

地域のシンボルを守りながら

  標高519m、「森は海の恋人植樹祭」で全国的にもその名が知られる「矢越山」。中腹に矢越村時代の村社・矢越神社が、山頂には852年勧請の薬師如来を安置する羽山神社もあり、鎮守の山として地域を見守っています。

 

 矢越山自体は第3区自治会、第12区自治会、第13区自治会にまたがりますが、羽山神社とその参道(=登山道)を有するのが第13区自治会です。 

 

 県道本吉室根線が地区の中央を通り、同路線上の市営バス境田バス停から星商店の手前までが同自治会のエリア。この左右に集落が広がり、矢越山の登山道の付近には同自治会が制作した矢越山の案内看板が。

 

 ツツジが見頃を迎える6月には多くの登山客が訪れ、その時期に合わせて行う矢越山の整備作業は今年で24年目。山頂周辺の刈払い作業から始めた同事業は、案内看板や道標の設置に加え、登山道の階段整備(プラスチック杭や補助ロープの設置等)にまで発展しています。

 

 「作業内容によっては過酷なものも。その後の『さなぶり会』を楽しみに多数の住民が汗を流します」と、9代目自治会長の畠山和弘さんが話す通り、その参加者数は例年約60人と、ほぼ全戸から一人は作業に参加。コロナ禍前には農家組合と共催で焼肉などの「さなぶり会」を行い(コロナ禍ではパン等の配布のみ)、住民の親睦を深める機会にも位置付けています。

部落会と自治会の連携で実情に合わせた活動を

  3つの「部落会」を束ねるような形で成り立つ第13区自治会。各部落会も組織化しており、自治会の役員は各部落会選出の人材で構成されます。

 

 自治会の事業は部落会と連携しており、花壇整備の実動やコンクールへの応募は部落会毎ですが、花苗や各種経費に関しては自治会が負担。河川清掃や道路愛護等の環境整備活動も同様で、自治会から各部落会に降ろし、地域住民により身近な部落会が活動主体となります。

 

 この仕組みで同自治会が取り組む事業に、空き家・留守宅の草刈りボランティア作業があります。各部落会がそれぞれのエリア内で整備が必要と判断した空き家・留守宅があれば、ボランティアで草刈り作業等を実施し、係る経費は自治会が負担。現在は第5部落会・第6部落会で数軒の草刈り作業を担っています。

 

 また、令和4年度からの試みとして、有料(1回3千円で、その半額は自治会が補助)で除雪依頼に応じる仕組みも構築。実は第5部落会には積雪によって孤立してしまう場所があり、部落会の有志が除雪をしているということが自治会として仕組みを構築した背景にあります。

 

 ちなみに、同自治会では2年程前から自治会費に対し「4月1日現在自宅に居住しておらず、且つ、前年度年間概ね200日以上居住していない世帯は会費を免除とします」という規定を追加。高齢者等の長期入院や施設入所などによる留守宅(空き家)発生の現実を鑑み、こうした様々な対応策を部落会との連携で進めています。

稼いで補助!狙いは人づくり

  総会資料を拝見する中で目に留まったのが「地域内サークル・同好会活動補助」という項目。10名以上の団体で、年2回以上の活動を予定している自治会内の同好会・サークルを対象に、自治会が5千円~1万円の助成をするというものです。現在は「釣り同好会」のみの利用ですが、以前はカラオケ同好会や手踊り同好会など、いくつか利用があったとのこと。

 

 その狙いについて事務局長の千葉恭平さんは「飲み会でも麻雀でも何でも良いから、とにかく集まることが大事。地域行事には参加しにくくとも、自分の好きなことなら参加する。その中から自然とリーダーが出てくれば」と、集落の盛り上げはもちろん、人材育成の意味合いを込めます。

 実際、釣り同好会の会員は50~60代が中心ですが、自治会からの補助で主催する釣り大会(自治会員向けに案内)には若い人や家族連れが参加。夏まつりなどの行事にも出店(協賛)するなど、住民の交流機会に一役買っています。

 

 この補助金は県道草刈りの委託費を財源としており、「親睦に使えるお金を捻出するために草刈りで稼ぐ」という姿勢に思わず感心。部落会や同好会という、生活において身近な主体による活動を推進することで、自然と顔の見える関係性が築かれています。

Q.集落の自慢は何ですか?

副会長

室根第13区自治会 副会長 小山智さん

おやま さとし

小山 智さん

矢越会(第5部落会)の会長で、自治会の副会長。矢越山登山道の入口に自宅があるため、登山客とコミュニケーションを図りながら、鎮守の山を守ります

 

 A.過疎化の中での助け合いと声の掛け合い!

事務局長

室根第13区自治会 事務局長 千葉恭平さん

ちば きょうへい

千葉 恭平さん

盛岡に通勤していた時期も含め、20年以上に渡り事務局を担ってきました。定年退職した今年からは後継者の育成にも注力していきます。

 

 

 A.13区の里山・矢越山。地域づくりのシンボルとして活動してます。矢越山に是非どうぞ!!


photo gallery

登山道の階段を

矢越山登山道の整備作業

毎年6月に行う矢越山登山道の整備作業。ここ数年は階段へのプラスチック杭設置を進めています。休憩中の様子(平成30年)

 

 

 

 

こっちが本番?

矢越山整備作業後の「さなぶり会」

矢越山の登山道整備後に行う「さなぶり会」の定番は焼肉。第5部落の集会所前の広場で作業の疲れを癒します(平成30年)。

 

 

 

 

 

 

大掛かりな夏まつり

夏祭りの様子

コロナ禍前は歌謡ショーをメインに実施していた夏祭り。人脈を駆使し、特設の屋台やステージを設置していました。

 

 

 

 

世代を超えた各種交流

新年会と女性学級の様子(コロナ禍前)

新年会では餅つきで子どもたちと中高年世代が、女性部では女性学級を通じて幅広い年代が交流します(写真はコロナ禍前)。

 

 

 

 


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