ミドリ千厩工業株式会社

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 安全衛生保護具(フットウエア、ユニフォーム・アパレル、安全衛生保護具、環境改善機器、電気計測器、自動車用内装レザー等)の総合メーカー「ミドリ安全株式会社」の100%出資子会社として、昭和49年に操業開始(当時の社名は「千厩工業株式会社」)。平成29年、現在の「ミドリ千厩工業株式会社」に社名変更(それまでは「ミドリ安全株式会社 千厩工場」の看板も掲げていた)。

 

 民間企業・消防活動向け安全靴、陸上自衛隊用の戦闘靴、警察用紳士靴や学生用ローファーなど、年間約45万足を生産し、「働く人の『頭』から『つま先』まで守る」ミドリ安全グループの一子会社として、様々な現場で働く人の「足元の安全」を守っています。

 

(idea 2023年9月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

警察・消防・自衛隊 地域を守る職の「足元」を守る

「安全草履」から「安全靴」へ

 

 庶民の日常的な履物が「草履」だった昭和25年頃。危険な環境・条件での作業も草履で行われ、鉄骨が足元に落ちてきて負傷したり、火花が足元に飛んで火傷を負うなどの事故が多発していました。

 

 昭和27年に安全衛生保護具の総合メーカーとして創業した「ミドリ安全株式会社(創業時は緑災害防具株式会社)」は、そうした事故から働く人を守るため、草履のつま先部分に金属製の「先芯」を取り付け、ソールには古いゴムタイヤや帆布を使用した「安全草履」を製造。昭和30年代には革製安全靴の規格が制定されるなど、日本中に「安全靴」が浸透し始めました。

 

 安全靴の需要増に応えるとともに、冷涼な製造環境(製造機器は約150度の高温を発生する)を求め、昭和39年、福島県に安全靴工場を、次いで山形県にも設立します。

 

 当地においては、当時の千厩町が「駒場工業団地」の第1号企業として誘致。昭和49年5月、同社の100%出資子会社として「千厩工業株式会社(後の「ミドリ千厩工業株式会社」)が設立、操業を開始します。

使用者だけでなく、その家族、地域、日本を守る

 「ミドリ安全株式会社」には各種分野の関連企業ネットワークがあり、安全靴や作業靴を製造する「フットウエア部門」に「ミドリ千厩工業株式会社」は属します。同部門の中でも、同社が担当するのは、アッパーが本革、ソールがゴム・ウレタンで構成される「革製安全靴」「作業靴及び紳士靴・学生靴・防衛省用戦闘靴」の製造です。

 

 「釣込(先芯の装着や成型)」「底付(靴底やヒール芯の圧着)」「仕上げ」と、製造過程は大きく3つの工程で構成されますが、「工場・消防活動用の靴」「陸上自衛隊の戦闘靴」「警察向け紳士靴」など、用途によって必要な性能が異なるため、その製法はそれぞれ異なります。

 

 「加硫剤を調合したゴムは一定時間内に圧着しないと固くなりすぎてソールが剥がれやすくなる。だからスピード勝負。現場でソールの剥離などが起きては、働く人の身を守ることができない」と、取締役工場長の天笠貴之さん。製品の性能試験などにも抜け目なく取り組み「JIS認証に恥じない靴づくりを心掛けている」と胸を張ります。

 

 「安全・健康・快適職場への奉仕」という理念のもと、社内においても社員の安全・健康・環境面に配慮を怠らない同社。社員の半数以上が周辺地域に居住し、80名の従業員のうち30代以下が26人と、若い世代も多数働いていますが、市内高校生のインターンシップ受け入れや、地元中学校の職場体験受け入れなど、積極的な企業PRを続け、高卒採用にも力を入れています。

 

 大規模な災害等が発生すると、陸上自衛隊員用の靴の生産が2倍以上になるなど、緊急的な対応が求められることも。「足元の安全」を守ることで、「安心安全な暮らし」も支えています。

取締役工場長の天笠貴之さん

 

 取締役工場長の天笠貴之さん

安全靴製造に使用する、起毛、糊付けロボット

工場・消防活動向け安全靴製造に使用する、起毛、糊付けロボット。

 

 

 

 

 

品質管理を行うための機械

品質管理を行うための機械。品質管理は厳格に行われています。

 

 


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