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上中村集落公民館(花泉)

(idea 2026年3月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

上中村集落公民館 令和8年1月4日に開催した新年会の画像

令和8年1月4日に開催した新年会の様子

基本情報

 

 旧花泉小学校までは2㎞程の距離にあり、花泉運動公園にもほど近い(エリア外)場所にある集落。金流川や東北本線も通る。行政区は郷ノ目集落等とともに5-1区で、うち、上北浦、中北浦、原、塚ノ松、伊勢沢(一部)、西鹿野(一部)、東鹿野(一部)が同集落エリア。約60世帯が暮らし、5班体制。

 

不易流行。共助のために必要なことを

歴史ある田園地帯

 

 旧花泉町は、昭和30年、花泉村に老松村・永井村など5村が合併(金沢村は昭和31年に編入)して発足した町ですが、花泉村は明治8年に中村・金森村・清水村の合併で誕生しました(明治22年に奈良坂村も合併)。この「中村」のエリアに立地する上中村集落は、塚ノ松など、古くから残る地名もあり、何代も続く家も少なくないとか。一方で、30年程前にできた住宅地やアパートもあり、新旧住民が交じり合う集落です。

 

 行政区は郷ノ目集落とビレッジハウス(旧雇用促進住宅)も合わせて花泉5-1区。そのため、集落(集落公民館)として行う事業、行政区として行う事業、そして旧村の「中村」として行う事業と、大きく3つの動きがあります。

 

 「移住したばかりの頃、集落の昔からの慣習と、我々新しく入って来た住民の感覚が異なり、苦労したこともあります」と振り返るのは、30年程前に同集落に移住し、現在は5-1区長を務める佐々木英昭さんです。「数年前、ビレッジハウスが独自の自治会を解散した際、当集落の活動に参加したいという話が出ました。自分の移住当初の苦い経験も思い出し、前向きに進めようとしたが、参加希望者の取りまとめ等が難しいようで、実際には動いていません。5-1区としては60世帯程が宙に浮いている状態です」と、区長として直面している課題を語ります。

 

親睦事業の再開と継続への想い

 

 子ども会(中村子供会)やスポーツ行事は「中村」に属する3集落と合同で活動し、一斉清掃等の環境整備事業は5-1区として行政区長の呼びかけのもとで取り組んでいる同集落。集落公民館としては、約40人の参加があるという花壇整備のほか、新年会などの親睦事業に力を入れています。

 

 令和8年1月に行われた新年会には13人が参加し、集落公民館を会場に、美味しいお酒と地元飲食店の折詰を堪能しました。

 

 「年々参加者は減っているが、これだけは続けないと」と、笑顔を見せるのは、集落公民館長の鈴木英夫さんです。コロナ禍以降、同集落の親睦事業は中止が続いていましたが、「鈴木さんなら事業を再開してくれるはずだと思い、館長を託した」と、佐々木さん。その期待に応え、鈴木さんが各種事業を再開させました。

 

 全戸に配布する新年会・祝年会の開催案内には、年祝い対象者の申込案内も添えられます。「残念ながら今年は年祝いの方の参加はありませんでしたが、声をかけることに意味があると思います」と語る2人は、宴会の場も積極的に盛り上げ、新旧住民が交じり合う集落だからこそ、親睦の機会を大切にしています。

 

 同様に、集落住民なら誰でも参加可能な日帰り移動研修を例年7月に実施。岩手県南・宮城県北の温泉施設をメインにしつつ、歴史探訪や震災学習などの研修要素もしっかり盛り込みます。参加者は毎年15人程度ですが、年に1度の機会を楽しみにしているリピーター参加者も多いようです。

 

「安心」を創り出すために

 

 同集落の役員は、各班の班長と、総会選出の集落公民館長で構成されます。5名の班長の互選により副館長等の役を分担し、行事等の企画運営を行うため、班長の任期も2年にしています。「班長は輪番制ですが、高齢者世帯もあり、仕組みが崩れてきています。当集落にも少子高齢化の波は押し寄せており、そうした中でコミュニティ活動を持続するには、活動内容の見直しが不可欠であり、行政のサポートも必要です」と、鈴木さんは今後の集落運営の課題を語ります。

 

 高齢者世帯の増加に少しでも対応すべく、近年は集落公民館として防災学習会を開催。減災・防災啓発事業に取り組む「NPO法人防災サポートいちのせき」の千葉博理事長が同集落在住という縁もあり、令和7年は「家庭でできる防火対策」「東日本大震災、能登半島地震から学ぶ防災について」をテーマに、防災への知識を深めました。

 

 「会社に在籍していれば、会社で災害時の対応をしてくれますが、退職後の共助は地域の自治会です。地域として考える機会は大事にしていきたいですね」と、防災学習の意義を語る佐々木さん。複雑な地域性のある集落ゆえの課題もありますが、親睦活動を再開させたことが、次の一手につながっていくかもしれません。

 

Q.集落の自慢は何ですか?

集落公民館長

集落公民館長:鈴木 英夫(すずき ひでお)さん

すずき ひでお

鈴木 英夫さん

1期2年目。令和元年に海外勤務を終えて同集落に戻り、様々な地域活動に積極的に参加。集落公民館長として、休止していた交流事業を再開させました。

 

 

A.団結力

 

 

5-1区区長

5-1区区長:佐々木 英昭(ささき ひであき)さん

ささき ひであき

佐々木 英昭さん

2期4年目。郷ノ目集落も含めた5-1区の区長ですが、上中村集落在住のため、集落行事には一住民として参加。陰ながら集落役員をサポートしています。

 

 

A.行事の継続

 


photo gallery

こだわりは「彩り」

令和7年度の花壇の写真

毎年一関市花いっぱいコンクール(一般花壇部門地域の部)に参加し、令和5・6年度は最優秀賞受賞!(写真は令和7年度)

 

3集落が協力して

地区体協の行事に「中村」として参加した時の写真。

地区体協の行事には「中村」として参加。令和8年1月に開催したラージボール卓球・バドミントン大会では見事入賞!

 

余興も忘れずに

ビンゴ大会などの参加型企画で盛り上がる新年会の写真

ビールサーバーにピッチャーまで用意された新年会では余興としてビンゴ大会も。参加型企画で盛り上がります。

 

防災学習会

令和7年に開催した防災学習会の様子。

令和7年に開催した防災学習会には20人以上が参加。クイズ形式での学びもあり、楽しみながら防災知識に触れました。

 


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