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(idea 2026年7月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
写真:総会後の懇親会(令和8年4月)
佐野原集落(老松)
行政区は老松3区で、佐野原集落公民館(約70戸)のほか、汁足集落公民館(10戸)、御組集落公民館(9戸)の3集落で1つの行政区を成している。佐野原集落は県道21号花泉藤沢線沿いを中心に、水田は花泉バイパス沿いにまとまっている。小字は佐野屋敷、日向前の2つで、7班体制。うち、10戸程は日形・沼田集落からの集団移転(治水対策)。
県道21号花泉藤沢線の起点からほどなく現れる「佐野原ふれあい花壇」。佐野原集落公民館が管理する全長25m程の花壇をメインに、道路向かいの小花壇と合わせて3つの花壇は、複数種類の花が沿道を彩り、「一関市花いっぱいコンクール」の入賞常連花壇として知られています。
この花壇の維持管理を円滑に進めるため、同集落公民館が長年続けているのが「花壇日記」です。6月の定植と同時にスタートする「集落内の交換日記」とも言えるもので、コンクールの審査が終わるまでの約2か月間続けられます。「3戸ずつで管理しており、3日ずつのローテーションで当番が回ります。日記が来たら当番。作業した内容を日記につけ、次に渡すという流れです。各戸が1年に2回ずつくらい当番を担当します」と、集落公民館長の佐藤登さんは笑顔でその仕組みを説明します。
また、同集落では花壇がある県道の草刈りも平成25年から受託しており(受託母体は「御組・佐野原集落活動組織(多面的機能支払交付金の活動組織と2枚看板)」)、集落の景観を維持しながら、活動資金の捻出にもつなげています。
同集落の一大イベントは毎年10月の最終日曜日に開催する「集落祭」。農家組合と「御組・佐野原集落活動組織(以下、活動組織)」の事業としてスタートした長年の恒例行事で、農産物の「品評会」と、同集落産の8升もの餅米で行う「餅つき」等が行われます。
「品評会」では、軽トラックの荷台に白菜や大根など、秋冬の農産物が10種類ほど並べられ、農業に精通した住民が審査を行います。品評が終わると、出品された農産物は競りにかけられ、会場の盛り上がりに貢献します。餅つきは、基盤整備前に共同田で餅米を栽培していた当時の名残とのことで、現在は活動組織の事務局長である小野寺英雄さんが栽培したものを使用。機械に加え、各班から2名ずつの人員により、臼と杵での餅つきも行います。沼エビやふすべなど、3種類の餅料理を振舞い、100人近い参加者(御組集落住民含む)が秋の交流を楽しみにしています。
集落祭の他にも、新年交賀会や総会後の懇親会など、「飲みにケーション」の機会を大事にしている同集落。総会は衛生組合、活動組織、集落公民館の3組織分を同日開催し、住民の負担軽減を図っています。今年は総会参加者を増やすための試みとして、総会の案内文書に「総会参加者には千円相当の日用品を配布」という記載をし、指定ゴミ袋をお土産としました。結果として半数以上の家から参加があり、懇親会に残る人も増加。こうした交流機会の積み重ねが、「花壇日記」の継続にも結び付いています。
また、交流機会を今後も継続するための一助として、県道草刈での財源を使用し、令和7年度は集落公民館にエアコンを設置しました。設置には慎重な声も多かったと言いますが、9月に開催された老松地区民運動会では、御組集落・汁足集落との3集落合同チームで第1位となり、優勝祝賀会を開催。「エアコンがさっそく活躍した。今後のためにと導入して良かった」と、参加したみなさんが振り返ります。
毎年、同集落の公民館には「いつか会」が造った門松が設置されます。「いつか会」は、かつては毎月5日に集まっていた長男会で、会員が7人になってしまった現在も、毎月1回は集まっています。門松だけでなく、過去には集落看板等の設置など、集落への貢献を長年続けています。
同様に「佐野原田植え部会」という同集落内の5軒で組織する会があり、田植え機械の共同管理を通して、現代版の「結っこ」で水稲栽培を行っています。個々では機械の購入・管理が難しくなり、15年程前から始めたもので、約10町歩を2日間、2台の機械で作業します。子・孫と3世代で参加している小野寺正さんは「孫たちも1年に1回の田植えを楽しみにしていて、社会人になっても休みを取って参加してくれている。会員外の家からも田植えを頼まれるようになり、後継者不足に悩む集落には参考にして欲しい仕組み」と語ります。
そのほか、女性たちが主の交流の場「にこにこサロン」や、子ども会組織(御組と合同)など、各分野で地域団体(組織)が活動中。それぞれの活動を軸にしつつ、横の連携も取ることで、負担感の少ない集落運営につながっています。
開館時間
9時~18時
休館日
祝祭日
年末年始
(12月28日から翌年1月4日まで)
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せんまやサテライト
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