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べんてん屋

(idea 2026年3月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 

基本情報

 2021年、コロナ禍の真っただ中に創業された「べんてん屋」。現店舗へ移転する前の物件(一関市寿町)との出会いを機に、居酒屋勤務から飲食店経営への挑戦を決意。当初は焼き鳥や洋食、パスタなど幅広いメニューを検討したが、コロナ禍でもスーパーの惣菜売り場で不動の人気を誇る「からあげ」の需要の高さを感じ、専門店としての舵取りを選択。現在は、主力商品のからあげに加え、現代表の母から事業譲渡を受けた「おはぎ」も展開、新たな拠点においても地域住民に親しまれる店づくりを心掛けている。

 

「安心とおいしさ」を。地域に根差した「からあげ」づくり

真心を込めて、手間を惜しまない

 

 開店当初から変わらない思いは、「できるだけ安く、誰でも気軽に買えるからあげを提供したい」ということでした。学生をはじめ、幅広い世代に日常的に利用してもらえる店を目指し、創業当初は、からあげ1個80円ほどで提供。現在は、原材料費や光熱費の高騰といった社会情勢の影響を受け、やむを得ず価格改定を行っていますが、「可能な限り手に取りやすい価格で提供したい」という基本姿勢は変わりません。

 

 製造工程の中で特にこだわっているのが、「鶏肉の仕込み」。単純な作業であれば分業化も可能ですが、べんてん屋では、「小さな骨や筋まで100%取り除く」ことを目指し、一つひとつ丁寧にカットしています。これは、「小さな子どもでも安心して食べられるからあげでありたい」という思いから生まれたもので、このひと手間が、食べやすさと安全性につながっています。からあげのサイズは、小さすぎて物足りなくならないよう、かといって大きすぎて食べづらくならないよう、女性であればおおよそ三口ほどで食べられる大きさが基準です。価格以上の満足感を提供するため、品質とボリュームの両立に努めています。

 

ニーズに応える商品開発と、今後の展望

 

 「新たな味への要望は、今も数多く寄せられています」と語るのは、代表の種市貴博さん。種市さんは飲食店勤務の経験を活かしつつ、「べんてん屋の味づくり」は、「お客さまの声」と共に歩んできました。

 

 創業当初は、素材の旨みを生かしたオリジナルからあげ一本で展開する予定でしたが、「にんにく醤油の、しっかりとした味が食べたい」という声を受け、新たに「にんにく醤油味」を追加。テレビ番組にて、県内の美味しいからあげを決めるランキングが放映され、その上位にランクインしたことをきっかけに、多くの人に認知された「にんにく醤油味」はべんてん屋の看板商品として定着しました。商品開発に取り組む時間を少しずつ確保しながら、流行を取り入れた商品も増やしています。

 

 「『持ち帰り』だと、どうしても温度が下がってしまうので、できる限り出来たての状態で提供して、揚げたて本来のおいしさを感じて欲しい」と考える種市さん。「アツアツのからあげを食べてもらいたい」という思いから、令和7年に移転した店舗内には、イートインスペースを新たに設けました。

 

 将来的には支店展開も視野に入れていますが、まずは人手不足や時間の制約といった現実的な課題と一つひとつ向き合い、着実に歩みを進めていく考えです。

 

 物価高騰の影響もあり、経営環境は決して楽ではありませんが、それでも、「子どもから大人まで、安心しておいしく食べてほしい」という原点の想いは揺らぎません。べんてん屋は、今日も一つひとつに真心を込めた、揚げたてのからあげを届け、地域の食卓を笑顔にしています。

 

企業紹介① 代表の種市貴博さん

代表の種市貴博さん。

 

企業紹介② 代表の娘さんがデザインしたロゴマーク。

代表の娘さんがデザインしたロゴマーク。

 

企業紹介③ オリジナルからあげ(左)と、にんにく醤油味(右)

オリジナルからあげ(左)と、にんにく醤油味(右)

 


〒021-0884

一関市大手町3-36

TEL 0191-78-4099

Instagram:bentenya_ichinoseki

 

 

 

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