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室根・吉川交流協会

(idea 2025年8月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 

令和6年 吉川なまずの里マラソン 集合写真

写真:令和6年の「吉川なまずの里マラソン」に参加した際の集合写真。

基本情報

 埼玉県吉川市との都市農村交流を住民参画のもとで推進すべく、平成9年に設立。企業団体会員も含め、会員数は67名(令和7年度)。交流事業を通した人材育成、産業文化やスポーツの振興等に寄与している。

 

住所:一関市室根町津谷川竹野下147

TEL:0191-65-2352(会長・及川)

※一関市役所室根支所地域振興課への問い合わせでも可(0191-64-3801)

 

 

交流で育む「地域アイデンティティ」

きっかけは一人の先生

 

 埼玉県吉川市の「吉川市民交流センター」に建立された記念碑。Vサインのように二股になっており、「吉川市」と刻まれた方は美しく磨きがかけられ、「室根村」と刻まれた方は自然のままの状態になっています。「都市部の吉川、農村部の室根を表現している」というこの記念碑は、平成10年に建立され、その前年11月に「室根・吉川交流協会」が設立されました。

 

 室根村と吉川市との都市農村交流事業を推進することで、人材育成、産業・文化・スポーツの振興等、幅広い分野で貢献してきた同会。「設立からは間もなく30周年を迎えますが、村市レベルでの交流が始まってからは38年も経過しています」と笑顔を見せるのは同会3代目会長の及川達雄さんです。

 

 交流のきっかけは昭和50年代に遡ります。室根町折壁出身で、埼玉県吉川市(当時吉川町)で小学校教師をしていた小山健一さんが、10数年間に及び、千人以上の児童生徒を室根に引率してきたことでした。「長男なので本当は室根に残らなければいけなかったが、それが難しくなり、せめて故郷の良さを吉川の子どもたちに知ってもらうことで、何か室根に貢献できるのではないかと思った」と、小山さんは当時を振り返ります。

 

 体育協会にも所属していた小山さんは、自分の担任するクラスの生徒だけでなく、スポーツ団体の保護者らにも声をかけ、多い時には百人以上を引率した年も。生徒たちの間でも室根訪問は話題を呼び、小山さんのクラスになる子どもたちが羨ましがられるほど、定着していったと言います。

 

村・町ぐるみの交流へ

 

 そうした小山さんの活動を見聞きしていたのが、同協会2代目会長で、当時室根村役場に勤めていた菅原守一さんです。小山さんの後輩だった菅原さんは、昭和60年代に入り、室根村として交流活動を支援していけないかと提案します。

 

 昭和62年、室根村関係者が吉川町(当時/平成8年市制施行)を訪問すると、交流事業の推進に快い返事が。産業祭等に相互出展することを皮切りに、各種交流が本格化しました。

 

 平成元年からは村・町としてのホームステイ交流もスタート。吉川の小学生が室根に訪れた際には「いなかっぺ大将体験(現・ふるさと探検隊)」と称し、自然体験や農業体験等を企画。室根の小学生が吉川を訪問する際には(現・室根っ子探検隊in吉川)、観光施設や工場・企業等の見学を行うなど、非日常体験を満喫。受け入れ地域の子どもたちとの交流機会も盛り込みます。

 

 「吉川では『川は濁っているから入っちゃダメ』と言われているらしく、津谷川での川遊びに大喜びする。その喜びようを見て、『津谷川って良いところなんだ』と、地域住民の気づきになりました」と、達雄さん。現在はホームステイではなく、集会施設等での宿泊ですが、ホームステイで受け入れた子どもとの交流が続いている会員も多いそうで「年賀状のやり取りや、成人式の写真を送ってくれた子もいます」と、一過性ではない交流を大人も子どもも楽しんでいます。

 

民間団体発足により柔軟かつ幅広い交流に

 

 平成9年、それまでの交流事業が実を結び、室根村・吉川市の友好提携盟約が締結されると、民間交流への機運が高まり、双方で交流協会が設立されます。民間団体同士での交流事業に発展した結果、初代会長・小山謂三さん(故人)の熱心さと人柄もあり、交流事業の幅は大きく広がりました。

 

 中学生のスポーツ交流(各種運動部の相互遠征)や大人のスポーツ交流(ママさんバレーやソフトボール等)、文化交流(室根大祭はじめ双方のお祭りに参加したり、コーラスグループや太鼓団体の交流等)、さらには職員人事交流として1年間の相互出向を行った年も。吉川市で開催される「吉川市民まつり」には室根の特産品を販売に行き、「吉川なまずの里マラソン」にも毎年ランナー(小中学生、一般)を派遣。室根からの参加者が入賞したこともあるとか。

 

 「それまでは『室根』という視点でしか物事を考えていなかったが、吉川との交流を通し、視野が広がった。多くの気づきを得られる機会なので、より多くの人に交流を楽しんでもらえるよう、広く一関全体での交流にしていきたい」と、30周年に向け、より広域の交流を目指しているという達雄さん。親子2代に渡って事業に参加する例も増えてきており、交流の思い出が、次の交流を支え、広げていきます。

 

Q. 活動を続ける中で得たものは?

会長

室根・吉川交流協会 会長 及川達雄さん

おいかわ たつお

及川 達雄  さん

会長職は1期2年目ですが、発足当初からの会員。室根村役場職員だったことで、公私ともに活動に参加し、娘2人もホームステイを体験したそうです。

 

A.郷土の魅力 再発見

 

 

副会長

室根・吉川交流協会 副会長 及川豊さん

おいかわ のぼる

及川 豊  さん

室根総合開発(株)の社長でもある及川さんは、設立当初から副会長を担っており、記念碑の建立や、吉川市での物産販売(リンゴ等)などにも携わっています。 

 

A.交流 出会い 喜び 

 

 


photo gallery

足跡をしっかり残して

団体紹介① 記念誌 団体設立時、10周年、20周年の3冊を発行

団体設立時、10周年、20周年とすでに3冊の記念誌を発行。10年毎の軌跡をまとめており、記念式典も大事な交流事業です。

 

室根っ子探検隊in吉川

団体紹介③ 冬休みに吉川へ訪れた室根の小学生 お台場など都市体験を満喫

室根の小学生は冬休みに吉川へ。夏休みに来訪した吉川の小学生とも再会し、都市体験を満喫。写真はお台場(令和7年)。

 

 

筏(イカダ)に大喜び

団体紹介② 津谷川に設置された筏(イカダ)と子どもたち

室根19区自治会では20年以上前から筏を津谷川に設置しており、吉川の子どもたちにも大人気です(写真は令和5年)。

 

「サンふじ」大人気

団体紹介④ 吉川市民まつり 室根産リンゴを求める行列 令和6年は6千個が完売

「吉川市民まつり」では1時間前から室根産リンゴを求める行列が!令和6年は6千個が完売(事前注文分6百箱は別)でした。

 

 


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