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(idea 2026年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
写真:自主防災部が企画した救急救命講習会(令和5年10月)
上大原下自治会(大東)
奥州三十三観音霊場の第26番札所の「長泉寺」が立地し、砂鉄川が流れる平地と、「地蔵峠」で興田地域に隣接する中山間地が混合した集落で、72世帯213人が暮らす。8班(長泉寺班、金華山班、大石班、廻館班、朝米班、野の沢1班、野の沢2班、野の沢3班)体制。
昭和45年発足の上大原下自治会は、会長、3名の副会長、各班から選任される理事(班長とは別)、監事に加え、8つの専門部(自主防災、女性、環境衛生、交通安全、体育振興、子ども会育成、納税、皐月の会)が連携し、地域に根ざした活動を展開しています。
環境衛生部は、常設の資源ごみ回収のほか、令和3~6年は「ひまわり事業」として、遊休農地2か所を活用してひまわりを栽培。景観を整えるだけでなく、収穫した種から搾油した油を全戸配布し、女性部が料理教室を開くなど、実益と交流要素を交えた循環型の活動として地域を活気づけました(連作障害対策で令和7年度は休止)。
自主防災部では一関北消防署と協力した実践的な訓練や防災倉庫の管理、女性部では年に1回のヨガ教室の開催や自治会員の特技を活かした布ぞうり作りなどを実施。その他の部会でも、地区の各種団体と情報を共有し合いながら、連携した活動を行っています。
特筆すべきは女性部もサポートする「皐月の会」。上部組織からは抜け、自治会独自の老人クラブとして、2か月に1回、サロンを開催。男性含め15人程の参加者が軽スポーツなどを楽しんでいます。
副会長で行政区長の金野育朗さんは「女性と高齢者が元気なことが自慢」と笑顔を見せ、自治会長の小島修一さんは「各部が知恵を出し合い、環境整備や女性部活動への参加率は高い」と頷きます。一方で「参加者の固定化や担い手不足は共通の課題。役員体制の一本化(行政区の連絡を担う班長と、自治会の連絡を担う理事)など、時代に合わせた組織再編も視野に、新たな人を巻き込む工夫を模索し、未来へつなげていきたい」と、変化を見据えた決意を語ります。
同自治会には、組織の枠を超えて地域を盛り上げる、多彩な「エンターテイナー」が集まっています。
その代表格が、住民有志による「スターズ」です。約10年前、大原地区敬老会の当番を機に結成され、今では衣装や小道具、本格的な化粧まで自前でこなす実力派へと成長しました。女性10名を中心としたメインメンバーに男性陣も加わり、寸劇や踊りを披露。これまでに町内外の施設慰問やイベントなど50以上のステージに立ち、地域内外に笑顔を届けています。
また、伝統文化も継承されています。かつて冠婚葬祭に欠かせなかった「祝謡(能の一節)」を絶やさぬよう、平成初頭から四半世紀にわたり練習会を継続。その結果、担い手不足に悩む地域が多い中、同自治会には今も60~70代の唄い手が揃っています。大原地区の新年交賀会など、晴れの舞台で朗々と響く謡は、式の格調を高める欠かせない存在です。
こうした活動の拠点は、同自治会顧問で、「謡の会」代表も務める金野清男さんが棟梁となり、平成18年に建て替えた自治会館です。練習や稽古の集まりは、絆を深める貴重なひとときとなっています。
今では他地区からも出演依頼が舞い込むようになり、アトラクションから伝統芸能まで、「大原を支えているのは自分たちだ」という心意気と熱意が、同集落だけでなく、大原地区全体の活力源となっています。
令和元年12月、同自治会では設立50周年のプレ企画として「上大原下フェスタ令和※」を開催。住民が自慢の歌や踊りを披露し、女性陣の手料理が振る舞われるなど、集落の底力を象徴するような活気あふれる時間でした。小島さんは「この勢いのままに翌年に記念事業を検討する予定でしたが、コロナ禍の影響もあり、最終的には50周年記念タオルの配布を行う形で終わってしまいました」と残念そうに当時を振り返ります。
※一関市大原市民センター大ホールにて開催
しかし、こうした「行事を大切にする心」や「多彩な芸を愛する文化」こそが、同自治会の大きな魅力。「謡の会」や「スターズ」の活動に代表される精神は、単なる娯楽に留まらず、世代を超えた住民同士の厚い信頼関係を育む礎となっているのです。
少子高齢化に伴う参加者の固定化が目下の課題とのことですが、2か月に一度の四役会と理事会の中で、組織のあり方や事業の見直しも議論しているという同自治会。55年以上の歴史の中で培われた多彩な才能と固い絆を糧に、これからも、大原地区を照らす明るい光として歩みを続けていきます。
開館時間
9時~18時
休館日
祝祭日
年末年始
(12月28日から翌年1月4日まで)
いちのせき市民活動センター
〒021-0881
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FAX:0191-26-6415
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せんまやサテライト
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