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(idea 2025年11月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
証明写真や婚礼写真(株式会社マリアージュと提携)、学校(一関市立千厩小学校など)や幼保施設のアルバム用写真、地域行事の記念写真など、幅広い撮影を手がける。先代がJR千厩駅前に創業(昭和4年)したのち、現住所へ移転(昭和9年)。創業以来、90年以上にわたり、地域の人々の「人生の節目」や「思い出」を写真に刻む。現在は、二代目・菊池武俊さんと三代目・菊池尚俊さんの親子二人三脚で営む。
「師匠は父(先代)でした。撮影技術は、父の仕事を手伝いながら自然と覚えていったんです」と穏やかに語るのは、一関市千厩町で長年親しまれてきた「きくち写真館(以下、写真館)」の二代目・菊池武俊さん(87歳)。長年にわたって地域の人々の暮らしと共に歩み、人生の節目を数多く写真に残してきました。
武俊さんが正式に跡を継いだのは昭和37年のときですが、それ以前から先代と共に多くの現場を経験。見よう見まねで撮影の仕事をこなすうちに、技術以上に大切な「写真に込める心」を学んできました。
地元の「千厩夏祭り」では、地域貢献の一環で、長年にわたり地域のにぎわいや人々の笑顔を撮影。賑やかな祭りの熱気や子どもたちの輝く表情を、記録として、そして思い出として残した写真は、地域の歴史を映す宝物ともいえます。
多くの人が節目を迎えるたびに訪れる写真館は、まさに地域の記憶を刻む場所。「大変だったことよりも、楽しかった思い出の方が多い」と微笑む武俊さんは、今も現役でカメラを構え続けており、数えきれないほどの「人生」を写すことができた喜びを語ります。
「千厩町に結婚式場ができ、婚礼写真の需要が高まっていた。自分の技術を地元で活かしたいと思った」と当時を振り返るのは、三代目・菊池尚俊さん。
大学で写真を学んだ後、青森県八戸市にあるホテルの写真室に約3年間勤務。そこで得た「婚礼撮影」の知識と経験を地元に持ち帰り、家業を継ぎました(平成7年)。
尚俊さんは、「少し前までは、披露宴で『長持歌』が流れ、親族や友人と共に新郎新婦が楽しむ様子を撮影するのが一般的でしたが、時代とともに変化し、現在では求められる雰囲気・スタイルが多様化しています」と語り、「新郎新婦の人柄を探りながら撮影するのは難しいですが、その分、やり甲斐もあります」と続けます。
近年では、コロナ禍の影響で結婚式自体を挙げる人が少なくなり、婚礼撮影の仕事は大きく減少しました。
また、学校の統合によって「学校アルバムの撮影の仕事」が減っているだけでなく、少子化も進んでいるため「子どもを写真館で撮影する仕事」も減っているという現状です。「子どもの成長を残すアルバムは、家族にとってかけがえのない宝物です。形は変わっても、後世に残るよう続けていきたい」と尚俊さんは思いを込めます。
結婚式、学校行事、地域のお祭り……。写真館が記録してきたのは、人々の大切な「時間」と「心」。たとえ時代が変わっても、その役割は不変です。
これからもレンズを通して、地域の歴史と人々の想いを写し、新しい時代へとつないでいきます。
〒029-0803
一関市千厩町千厩町浦9−3
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開館時間
9時~18時
休館日
祝祭日
年末年始
(12月28日から翌年1月4日まで)
いちのせき市民活動センター
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岩手県一関市大町4-29
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せんまやサテライト
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