花泉味噌醤油株式会社

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合同会社 弥生グループ

               左:専務取締役 髙橋 一夫さん

               中:従業員 佐藤 ふじ子さん

               右:従業員 辻山 志保さん

基本情報

(idea2018年10月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

◆専務取締役:髙橋 一夫 さん

◆住 所:〒029-3205

一関市花泉町涌津下原253−4

◆電話/FAX:0191-82-3172

生産から消費まで、地域でつなぐ味噌醤油づくり

農家に夢と希望を~農村工業の設立~

 一関市花泉町涌津地区を通る一関街道沿いにある花泉味噌醤油株式会社は、昭和35年に地元農家などの有志21名で立ち上げた企業です。「カ(花)セン(泉)味噌」「カセン醤油」の愛称で、地元の方はもとより、一関市内や宮城県登米市、栗原市などでも家庭の味として50年以上親しまれています。

 当時の花泉地域は、味噌醤油の主原料となる大豆や小麦の産地であり、昭和30年頃から醸造工場の設置を要望していましたが、数年経っても実現に至らず、農家の自家用味噌醤油以外のほとんどは、主原料をそのまま他地域に売却し、加工料、運賃、利益などが加算された高値の製品を外から購入していました。

 この不合理な状況を打破すべく「生産から消費まで我々の手で」をモットーに、農村工業として現在まで引き継がれてきました。当時の設立趣意書によると、「地元本位に立脚しておりますので、その株式も一部の少数の手に独占すべきではないと考え別紙株式申込証記載の要領により広く一般に開放しご協力をお願いしたい」との一文が記されており、まさに地域で望み地域で創り上げ、地域で育てた株式会社なのだと想像できます。

味噌醤油の加工技術を受け継ぐ職人の手

 初代代表取締役社長の清水善五郎さんは、一関市内の株式会社清水屋の代表取締役社長でもあり、現在はそのお孫さんが四代目を引き継いでいますが、運営の舵を任せられているのは、専務取締役の高橋一夫さんと昭和53年から味噌醤油作りに従事してきた社員の佐藤ふじ子さんです。

 現在も当時と変わらず、農家さんが持ち込んだ原料(大豆や小麦)を加工して味噌や醤油作りを行っていますが、近年は「地元の大豆や小麦栽培農家が減少してきた」と語るお二人。現在は登米市の農家さんからも原料を仕入れ、味噌醤油作りに努めています。

 学校給食センター(6か所のうち3か所で使用)や市内の飲食店でも安心安全な調味料として使用されている今、「地域を思う取り組みから始まったこの企業が、昭和から平成へと続いているのは農家さんのおかげ」と語る高橋さん。「今年は味噌醤油作りに興味を持ってくれた若者も入社し、後継者育成にも力が入ります」と続け、頼もしい若手への期待も膨らみます。

新しい商品開発と昔ながらの物々交換

 ベテラン従業員の佐藤さんは、「この工場に住み着いている菌は設立当初から受け継がれてきた宝物。この菌がなければ、昔と変わらぬ味を保つことができません」と工場内を案内してくださいました。同社では、味噌醤油以外にもその原料を使用しためんつゆや秘伝のタレ(商品名:まぼろしのタレ)の加工販売も行っており、特に、佐藤さんが開発したまぼろしのタレは、食材を問わない万能ダレと評判で市内の産直やスーパーで取り扱っているほか、口コミから広がり県外からも注文が入るほどです。

 工場からは大豆を蒸し、熟成させている味噌の香りがふんわりと香る中、地元農家が持ち込んだと思われる大量の玉ねぎが白肌を見せ、佐藤さんに加工されるのを今か今かと待っている状況でした。

「今は珍しいかもしれませんが、物々交換もしていて、お米を持ってきていただくと味噌醤油等と交換することもできます。これも昔からだから。できるだけ地域で生産から消費までできるよう、当時の農家さんたちの思いを引き継いでいきたいです」と最後に語っていただきました。

合同会社 弥生グループ

一関市内では、新鮮館、イオン、やまや、キリンヤなどで販売中。

同社事務所でも直売をしています。

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