一関市川崎 鴨地自治会(通称:鴨地会)

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一関市川崎 鴨地自治会 世代間交流事業「スポーツ吹矢大会」(平成31年)

世代間交流事業「スポーツ吹矢大会」(平成31年)

基本情報

(idea 2021年4月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 国道284号線沿いに位置し、自治会内には川崎運動広場、道の駅かわさき、川崎町の名物「金時まんじゅう」を販売する湖月堂などがある。98世帯280人ほどが暮らし、総務部、体育部、環境部、文化部、女性部の5つの部会で組織されている。

新旧住民が混在する自治会運営に悩みながらも

川崎地域では最多の人口を抱えて

  国道284号線薄衣バイパスの開通や、平成15年の「道の駅かわさき」開業などで、交通拠点となった川崎町ですが、同バイパス周辺は水害が多発する湿地帯だったため、同エリア(千厩川支流沿い)に位置する鴨地自治会の住民も、その多くは山間部の高台に居住していたのだとか。

 

 それが、平成11年度から行われた北上川(砂鉄川)の治水対策事業によって水害が減少し、バイパス開通で利便性が高まると、自治会内には市営住宅や新興住宅が建ち、多くの人が移住。現在では川崎町内で一番多い人口・世帯数を抱える自治会となりました。

 

 そんな同自治会について自治会長(取材当時)の千葉直志さんは、「堤防ができてからは空き家があってもすぐ埋まるような状態。空き家が荒らされないという面では安心だが、新しく移り住んできた人の中でも特に若い人の自治会行事への参加は少ない。まだ自治会に溶け込めていないこともあるが、それ以前に生活や働き方も今と昔では全く違うことも原因にはある」と悩みを話します。

 

 少しでも新旧住民の交流の機会をつくろうと、同自治会では、新しく転入してきた人を総会に招待し、その場で紹介するという取り組みを行っていますが、本人が参加するケースは少ないとのこと。

 

 新住民との関わり方を模索しながらも、長年続けている事業も多い同自治会の活動についてお話を伺いました。

 

長年の取り組みから生まれる「笑顔の輪」

  長年取り組み続けている事業の1つ目は、女性部による子どもたちの見守り事業です。川崎小学校の新入学児童へ、手作りの交通安全お守り「愛の鈴」を42年間も贈り続けています。

 

 「愛の鈴」は、旧川崎村が特産化を目指していたイチゴがモチーフ。赤い毛糸で編んだ果実の中に、川崎町薄衣の浪分神社で祈祷された交通安全のお札を入れ、フェルトのヘタと鈴を付けて仕上げます。 

 

 実際のイチゴに近い大きさで作られたこのお守りは、まるで本物のイチゴを出荷するかのようにキレイに箱詰めされた状態で届けることがこだわり。女性ならではの心遣いと工夫たっぷりのお守りは、自治会内外の子どもたちの交通安全を願い続けます。

 

 文化部が主となって開催する「盆踊り大会」も70年以上続く同自治会自慢の行事で、千葉さんは「他の地域とは熱量が違う」と誇らしげに話します。

 

 その名の通り、「盆踊り」を参加者で楽しみますが、約3日前から盆踊りの練習のために集まるなど、当日以外の交流の機会にもなっています。

 

 会場となるのは、自治会内にある特別養護老人ホームの敷地。そのため、住民だけではなく、入所者や職員、お盆に帰省する人など、多くの人が一緒になって楽しみます。

 

 焼き鳥などの屋台が出店していた時期もありましたが、参加者の減少と運営の厳しさから、現在は参加者全員に賞品が当たる抽選会に力を注いでいるのだとか。「抽選会の賞品は日用品なので、もらって損をすることはない」と笑顔を見せる千葉さんは、「盆踊り大会は、自治会費だけでは賄いきれず、参加者からのお祝い金でカバーしているところもある。長年続けているからこそ絶やしてはいけないし、それを住民も分かってくれているからこそ、ここまで続けてこれた」と続けます。

 

 新住民の参加は少ない現状ですが、今後は参加率を上げる工夫を考えながら、「笑顔の輪」を広げていきます。

一人に負担を集中させないためのルール

  大多数の自治会が区長と自治会長を兼任する川崎地域。長い期間自治会長を務めていると一人の負担が多くなるほか、自治会内の事業もマンネリ化してしまうということから、同自治会では自治会長は2期で交代するよう心掛けており、副会長が自治会長に上がるという流れも作っています。

 

 そのため、副会長にはある程度目星をつけていた人を配置し、自治会長の仕事を近くで見ながら、次期自治会長の育成期間として捉えています。

 

 令和3年2月に行われた臨時総会では、自治会長を2期務めた千葉さんから、副会長で納税組合長を兼任していた菅原正志さんに自治会長のバトンが渡されることが決定。

 

 長年続けてきた事業も大切にしながら、新旧住民の交流や関わり方の模索により力を入れることで、住み良い地域を目指していきます。

Q.集落の自慢は何ですか?

自治会長(取材時)

一関市川崎 鴨地自治会 千葉直志さん

ちば なおし

千葉直志さん

 

 

 若い頃から自治会活動に参加し、自治会長を2期4年務める。今後は、自治会のバックアップに回っていくとのこと。

 

 

 A.和と結束

 

副会長(取材時)

一関市川崎 鴨地自治会 菅原正志さん

すがわら まさし

菅原正志さん

 

 

 令和3年度からの自治会長に選出された菅原さんは、令和2年度まで川崎市民センター長を長年務めてきた頼れる存在です。

 

 

A.笑顔で元気な鴨地会

 

 

 

 


photo gallery

コロナ禍の臨時総会

一関川崎 鴨地自治会 コロナ禍の臨時総会

 

例年は自治会員も参加しますが、感染対策のため、三役、各部の代表、班長のみで開催しました(令和3年2月14日)。

 

井戸端会議スポット

一関川崎 鴨地自治会 住民の憩いの場 イスとテーブルは自治会で手作りしたもの。

花壇の横に設置したイスとテーブルは自治会で手作りしたもの。住民の憩いの場として利用されています。

 

 

42年間贈り続けて

一関川崎 鴨地自治会 交通安全のお守り「愛の鈴」

 

長い取り組みが評され、2019年度市民憲章で表彰されました。鈴の音は子どもたちが元気に歩いている合図です。

 

住民みんなで環境整備

一関川崎 鴨地自治会 住民みんなで環境整備

環境部が主となって行う春と秋の草刈りには、多くの住民が参加し、自治会内を通る新旧国道284号線をキレイにします。

 

 

 


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