(idea 2026年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
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令和7年度 市婦連研修会(ボッチャ交流会)
一関市内で活動する旧市町村単位での婦人協議会(地区婦人会)の連合会組織で、一関市の合併を機に発足。現在は「花泉町地域婦人団体協議会」「東山町婦人協議会」「千厩町婦人協議会」「大東町婦人協議会」「室根町婦人協議会」の5団体で構成。会長は輪番制。なお、県内の婦人会が加盟する「NPO法人岩手県地域婦人団体協議会」には、同会ではなく、地区婦人会毎に加盟している。
対談者 一関市地域婦人団体協議会連合会
聞き手 いちのせき市民活動センター センター長 小野寺浩樹
戦後、GHQが示した五大改革指令の一つに「女性参政権の実現による婦人解放」が含まれたこともあり、政治領域・職場領域・生活領域における女性の地位確立、意識改革が進められました。この幅広い運動を担ったのが、社会教育団体としての「婦人会」であり、当市域でも昭和21年頃に活動が始まります。会員減による組織の解散等も進む中、その必要性や役割を考えます。(2回シリーズの後編)
小野寺 婦人会の初期の頃から、昭和50年代頃までの活動についてお聞きしてきました。※1その頃はまだ全戸加入ですか?
※1 前編(2026年5月号)参照。
市婦連 昭和50年代は大半の家が参加していたと思いますが、勤めに出ている女性がかなり増えており、会にもよりますが、全戸加入ではなくなってきていると思います。役員のなり手不足から活動が停滞したり、休会した会も出てきた頃です。
小野寺 女性の社会進出が進んだ結果、婦人会活動が停滞したわけですね。
市婦連 そうですね。ある程度の自由が与えられ、趣味ができたり、仕事に就いて自分のお金を稼げるような時代を迎えたので……。それに婦人会以外の組織もたくさんできて、地域の中に様々な活動が生まれたので、婦人会で活動する必要も薄れましたよね。それでも、何か会の活動に魅力があれば入ると思うんですが、「何してるの?」と聞かれても回答が難しくて。「いいね、じゃあ私も入って活動しましょう」とはならないのが、今の私たちの課題です。
小野寺 「婦人の解放」「婦人の地位向上」など、当初の目的はすでにほとんど達成しているような状況なので、次の目標が見つけられずにいるんですね。実際、今はどのような活動を?
市婦連 地区婦人会毎に特色があります。花泉は40年以上続く「交通安全愛の鈴づくり」や福祉施設慰問(コロナ禍後は社会福祉協議会へのタオル寄贈)、東山は一人暮らし高齢者とのふれあい事業や「唐梅館絵巻」での着付け協力や踊り子としての参加、千厩は「千厩町婦協フェスタ」の開催や移動研修、大東は大東病院支援ボランティアや女性フォーラムの開催(令和5年で終了)、室根は河川の水質を守る活動に長年携わっていたり、高齢者施設の草取り支援など、活動分野は多岐に渡ります。
小野寺 これだけの幅があるのは、女性団体ならではですよね。自然災害が発生した時などにも迅速に対応されていた記憶があります。
市婦連 はい。被災地に送る日用品の提供呼びかけやその整理作業、市内での水害※2の際には、ゴミ片付けや炊き出しなどを行った地区もありますね。他にも小さな活動はたくさんありますが、どの地域でも近年はボランティア活動や地域で行われている身近な活動のお手伝いに力を入れている傾向があります。
※2 平成14年、平成25年の大雨による東山町の水害等。
小野寺 それは今すごく求められているところかもしれませんね。今、ボランティアで関わってくれる人が少なくなっていて、地域の中に隙間ができているんです。その隙間を埋める、縁の下の力持ちのような存在になってきているんじゃないですか?
市婦連 確かに、婦人会が旗を振るよりも、サロンや老人クラブなどに入っていって、他団体を支える力になっています。小学校との連携も増えていますね。
小野寺 そうそう、婦人会が何か事業を主催するよりは、どこか主催団体がいる事業に連携する、お手伝いする、という役割が求められている気がします。
市婦連 でも、それを魅力として説明するのが難しいんです。「地域を一緒にボランティアで支えましょう」って説明しても「いいね!」とはならないですよね、きっと。良いキャッチコピーがあれば良いんですが……。
小野寺 「地域サポーター」のようなイメージですね。社会の中に、婦人会という地域サポーターがいる、身近に支えてくれる存在がいるという状況は、地域にとって心強いですよね。
市婦連 確かにそれは頷けますが、若手が入ってこない状況で、パソコン作業など、私たちにも限界が来ているのも事実です。
小野寺 極端な話、パソコン作業は逆にパソコンが得意な「地域サポーター」にお願いすれば良いんです。事務局さんが手書きで書いたものを、横出しで入力してくれる「サポーター的存在」を見つければ良いんです。サポーターさんをサポートする存在、それをまたサポートするサポーターさんがいて……と、サポートの繋がりを作っていくというのが、これからの時代には必要な気がしています。
市婦連 サポーターさんというのは、市民活動センターのような存在ですか?
小野寺 私たちでも良いですが、理想としては各地域の地域協働体ですよね。婦人会としてSOSを出す先を持っておく。人材が限られている今、人を囲い込もうとすると逆に「いやっ」となってしまうので、会には入らなくて良いから、その都度のサポートをお願いするんです。
市婦連 なるほど。地域協働体や市民センターに自分たちから「何かお手伝いすることはないですか?」と声をかけている地区もありますし、関係性は大事ですね。ただ、下請けのような存在になってしまうのではという心配もあります。
小野寺 そうならないように、社会や地域の中に婦人会はどう位置づくのか、というところを、地域全体で模索していくタイミングだと思います。部落婦人会、単位婦人会、地区婦人会、そして市婦連、県婦連と、それぞれの領域や役割もありますしね。
市婦連 自分たちの身近なところで、地域の方々と関わりを持ち続けられたらなと思っています。ささやかな活動しかできない状況ですが、先輩たちの頑張りがあるので、婦人会という組織はつぶしたくない、小さい組織であっても続けていけたら良いなと思っています。
小野寺 変わって良いことと、変わってはいけないことがあるので、婦人会組織の意義は残しつつ、どう変化していくのか?が大事だと思います。
市婦連 気づきって大事ですね。このままで良いと思っていてはダメだということですね。
小野寺 市婦連と同じように、すでに目的は達成されたものの、続いている組織は他にもあります。市婦連のように歴史ある組織こそ、今後、どのようにあるべきなのか、我々も考える機会となりました。
開館時間
9時~18時
休館日
祝祭日
年末年始
(12月28日から翌年1月4日まで)
いちのせき市民活動センター
〒021-0881
岩手県一関市大町4-29
なのはなプラザ4F
TEL:0191-26-6400
FAX:0191-26-6415
Email:[email protected]
せんまやサテライト
〒029-0803
岩手県一関市千厩町千厩字町149
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