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ひがしやま朗読劇の会

(idea 2026年5月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

写真 ひがしやま朗読劇の会 取材時の集合写真(令和8年1月)

写真:取材時の集合写真(令和8年1月) 

基本情報

 令和6年発足。毎月第2火曜日の定例会(場所:一関市東山市民センター)ほか、地域行事にも積極的に参加。発足当初は宮沢賢治作品を中心に朗読していたが、現在は東山町にまつわる物語も多彩に取り入れ、地域の魅力を発信中。現会員数は12名。

 

TEL:0191-48-2246(事務局:安東)

 

地域の「情景」を「朗読劇」で運ぶ

講座の熱気をそのままに

 

 始まりは、市主催の講座「ドラマリーディング体験セミナー(令和5年2月~3月/計6回)」でした。「ドラマリーディング」とは、台本を暗記せずに手に持ち、声の表現や最小限の動きで物語を伝える演劇形式のこと。当初は期間限定の集まりでしたが、令和6年1月の東山地域新年交賀会で同じテーブルになった参加者同士、思い出話に花が咲きました。「あの時いがったね。このまま終わりにするの勿体ないっちゃね」この言葉が、会の発足に向けた大きな原動力となりました。

※ 令和4年度元気な地域づくり事業。

 

 同じテーブルメンバーの小竹禮子さんからの指名を受けた安東正幸さんは、持ち前の事務能力を活かして喜んで協力し、講座参加者全員に向けて昼食会(同年2月)を案内。とんとん拍子に話が進み、3月には「みらい塾交流館 輝楽里」に集まって役職等を決定、4月に「ひがしやま朗読劇の会」を発足しました。

 

 驚くべきは、講座参加者が全員そのまま会員になったこと。さらに、新聞記事を見て興味を持った一関地域住民も加わり、現在は12名の仲間で活動しています。「参加者がそのまま会員になるなんて、本当に珍しいこと。全員素人ですが、上手なのはそれだけこの活動が『好き』だからでしょうね」と小竹会長は目を細めます。

 

自分たちで創る朗読劇

 

 会の最大の特徴は、講師の菅原るみ子さん(劇団「黒猫舎」代表)に頼り切るのではなく、自分たちで主体的に劇を作り上げている点です。配役は、長年東山町の芸術文化に深く関わってきた小竹会長が担当。「その人のイメージに合うかどうか」を大切に選ばれた役柄は、メンバーにしっくりと馴染みます。

 

 練習では、小竹会長から的確なアドバイスが飛ぶことも。「前回の練習で、安東さんのセリフの語尾が少し言いづらそうに感じてね。後日電話で別の言い方を提案したら、今日の練習ではもっと良いセリフにしてくれたの」と小竹会長。会員みんなで言葉を磨き、より良い朗読劇を目指します。こうした丁寧な「下地作り」があるため、講師による最終調整の段階まで素早く進めることができ、「仕上がりが早くて素晴らしい」と太鼓判を押されるほどです。

 

 「体験として聞き手に物語を楽しんでもらいたいから『朗読劇』を選んだ」と話す小竹会長。その言葉の通り、「声」での演出だけでなく「紙芝居をプロジェクターで大きく映しながら朗読する」スタイルも取り入れ、観客を飽きさせないための工夫と気持ちが詰まっています。

 

東山町を次世代へつなぐ

 

 事務局の安東さんは、「自宅で一人で練習した時と、みんなと練習した時は、全然違う」と感じるそう。

 

 「一人でセリフを口に出しても、『ただ読み上げられただけ』に感じたものが、みんなで集まって摺り合わせていくと、頭の中に情景が浮かんでくるんです。イメージが描けるようになると、『こういう言い方ならどうなるんだろう?』って、ワクワクしてくる。自分の仕上がりに不安がある日も、ここに来てみんなと声を合わせれば、帰る頃には『ああ、楽しかった』となるんです」と語り、「進歩が見える喜びが会の楽しさに繋がっている」と続けます。

 

 現在、会員同士はお互いを深く理解し、非常に仲が良いそうで、小竹会長は「今のメンバーはこのまま続いてくれると思いますが、高齢の方が多いので、若い方が入ってくれると嬉しいわね」と期待を寄せます。

 

 同会のこれからの展望は、「東山に伝わる歴史や民話を朗読劇として発表し、地域の魅力を発信していくこと」です。「将来的には、カスタネットなどの簡易的な楽器を使って、効果音や音楽も入れてステップアップしたい」と語る小竹会長。安東さんは「いつか、自分たちの活動によって、東山町を全国的に知ってもらえたら……」と夢を掲げます。

 

 発足当初から顧問として支える「石と賢治のミュージアム」の館長・菅原淳さんも、同会の発表の場を広げるために最新のイベント情報を入手したり、講師への連絡を繋いだりと、温かく見守ってくれています。

 

 地域を創ったストーリーを、紙芝居と朗読劇の力で届けていく。彼らの熱意が、東山町の新たな一ページを描いていきます。

 

Q.あなたにとって「朗読劇」とは?

会長

小竹 禮子(こたけ れいこ)さん ひがしやま朗読劇の会

こたけ れいこ

小竹 禮子さん

東山の文化活動を長年支え、東山芸文協の会長も歴任。学生時代の演劇部で培った情熱を胸に、みんなが「面白い」「楽しい」と思える場づくりを大切に!

  

A.青春の日々の

  夢を追い求めて

事務局

ひがしやま朗読劇の会事務局・安東 正幸(あんとう まさゆき)さん

あんとう まさゆき

安東 正幸さん

数々の団体で事務局をこなす頼れる存在。「紙芝居」に興味を持って始めた活動ですが、今では「朗読劇」の奥深さに魅せられています。

 

A.元気な音声

 

 


photo gallery

地域の歴史を伝承する

ひがしやま朗読劇の会:猊鼻渓名勝100周年記念祭(令和7年11月16日)の記念イベントでの発表の様子

猊鼻渓名勝 周年記念祭(令和7年11月16日)の記念イベントにて、東山小学校生徒などと一緒に紙芝居と朗読劇を発表。

 

定例会②

ひがしやま朗読劇の会:本番を想定した練習の様子

イベントに出演する前の月は、集まる回数を増やして本番を想定した練習を行います。率直な意見を出し合って最高の劇へ。

 

 

定例会①

ひがしやま朗読劇の会:定例会の様子

基本的な定例会は毎月第2火曜日。本番用の練習だけでなく、セリフ量の確認や細かいニュアンスの摺り合わせも行います。

 

市老連東山支部主催事業

ひがしやま朗読劇の会:市老連東山支部の事業での様子

新年会・研修会(令和8年1月20日)にて、猊鼻渓の歴史・誕生のお話、宮沢賢治作品を「紙芝居と朗読」で紹介しました。

 


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