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(idea 2025年9月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
まんじゅう、クッキー、落雁など、和菓子から洋菓子まで100種類以上のお菓子を扱い、地域の暮らしに寄り添う存在として長年愛されている、家族経営の老舗菓子店。1926年(大正15年)、現代表の祖父・熊谷亀吉氏がJR平泉駅前に小さな菓子店を創業し、戦後、一関市山目町(現住所)へ移転してからも、伝統の味を代々受け継ぎながら、地域に根差した店づくりを続けている。2026年には創業100周年を迎える。
一関市山目町に店を構える「お菓子のことぶきや 寿屋菓子店」は、1926年(大正15年)創業の老舗菓子店で、現在の住所に移転してからも「まちのお菓子屋さん」として地元の人々に親しまれてきました。
現代表の熊谷寿彦さん(三代目)は、サラリーマンから転身し、盛岡市内のお菓子屋で修行、約30年前に家業を継ぎます。「当時は、近隣のお菓子屋さんや商店がどんどん店を閉めていました。どの店も後継ぎがいないという状況だったんです。だからこそ、自分が家業を継がなければと思いました」と寿彦さん。先代から受け継いだ技術で、長年にわたり製造を担い、伝統の味を守ってきました。
盛岡市の製菓専門学校で学び、仙台の洋菓子店で修業、数年前に帰郷した四代目・熊谷拓海さん(現代表の息子)も加わり、若い感性を生かした新たな商品開発やSNSでの発信にも力を注ぎます。
全国菓子大博覧会にて「くるみゆべし」が橘花栄光章を受賞(平成24年)、「どら焼き」も金賞を受賞(平成元年)するなど、長年培った技術が全国的にも高く評価されている同店。
新商品の開発も積極的に行っており、拓海さんが手がける「くまちゃんシリーズ」は、シュークリームやカップケーキに愛らしい「くま」の顔をデザインしたもので、「一関もっとセレクション2025」でも受賞、同シリーズはSNSで注目を集め、若い世代を中心に支持を得ている大人気商品です。拓海さんは「SNSの更新や写真撮影も自分でやっています。大変ですが、反応があるとうれしいですね」と笑顔で語ります。
地域の子どもたちとの交流も大切にしている同店は、一関市立中里小学校や一関市立舞川小学校の児童が見学に訪れたり、一関市立永井小学校で一日体験授業を実施したことも。体験授業で子どもたちと考えたお菓子は、同店で商品化し、子どもたち自身の手で実際に販売してもらう機会を提供しました。「子どもたちが大人になって、『あの時のお菓子屋さんですね』と訪ねて来てくれることもあるんです」と嬉しそうに語る寿彦さん。和洋菓子どちらの製造もこなせる奥さんと、寿彦さん、息子の拓海さんの3人のみで切り盛りしているため多忙ですが、充実した毎日を送っています。
「ここまで続けてこられたのは地域の皆さまのおかげです。後継者不足で閉店する店も多い中、来年には創業100周年を迎えられることに感謝しています。10年先、20年先でも、お客さまに喜んでもらえるお菓子づくりを大切にしていきたいですね。そして、一関市をお菓子の力で盛り上げていきたいです」と語ります。
地域と共に歩み、未来を描く「ことぶきや」。その甘くあたたかなお菓子が届ける物語は、これからも続きます。
開館時間
9時~18時
休館日
祝祭日
年末年始
(12月29日から翌年1月3日まで)
いちのせき市民活動センター
〒021-0881
岩手県一関市大町4-29
なのはなプラザ4F
TEL:0191-26-6400
FAX:0191-26-6415
Email:center-i@tempo.ocn.ne.jp
せんまやサテライト
〒029-0803
岩手県一関市千厩町千厩字町149
TEL:0191-48-3735
FAX:0191-48-3736
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当センターご利用の際に駐車場無料券を発行しますので、詳しくは窓口までお問合せください。
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8. マルシメ駐車場