株式会社 京屋染物店

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代表取締役 蜂谷悠介さん

基本情報

(idea 平成29年5月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

◆代表取締役:蜂谷 悠介さん 

◆連絡先:〒021-0884 一関市大手町7-28

◆電 話:0191-23-5161

◆FAX:0191-23-3660

◆H P:http://www.kyo-ya.net/

伝統の中にも今の時代に合わせた工夫を重ね継承する

家族での運営から地域企業へ

 株式会社京屋染物店(以下同社)は、大正8年に創業し、平成25年に法人化しました。染物屋は岩手県内でも数軒、市内では2軒のみと大変希少な業種。 

 創業当初は家族での運営でしたが、現在は従業員12名で、デザインから染め作業、縫製を一貫して行っている全国的にも数少ない染工場です。

 今回は、染物を通じて日本文化の継承と新たな可能性の創出に貢献できる染物屋を目指している同社代表取締役の蜂谷悠介さんから起業背景や市民と企業が直接触れ合える企画(染物体験等)の開催についてお話を伺いました。

奇跡的な出会いから生まれた一関の染物屋

 同社の初代は、15歳で単身京都に向かい友禅染の修業をした後、地元一関大手町に染物屋を創業しました。「私の曾祖父である初代は、少年期に檀家である龍澤寺の門前で絵を描いていたところ、住職に絵描きの才能を見いだされたそうです。その後、得意なことを活かせる事を模索していた曾祖父は、ご近所の方々からもご支援をいただき京都行きの片道切符を握りしめ京都へ向かったと聞いています。当てもなく知り合いもいないという状況の中で、腹を空かせて困っていた曾祖父に声をかけてくださった男性が染料会社社長だったそうです。そして、その方の取引先である友禅染物屋を紹介され、曾祖父は10年間修業を積みました」と、曾祖父が起業するきっかけとなった奇跡的な出会いを蜂谷さんは熱く語ります。

 初代が地元に戻り染物屋を創業した大正8年の大手町は若旦那衆や芸者が行き来する花街で、料亭や髪結い処が立並び、着物文化も発展していたため染物業の需要も高くなじみ客も多かったのだとか。その後、二代目は時代のニーズに合わせ、染物業の他に京都などから着物を仕入れ、行商して歩くというスタイルを取り入れ、三代目の時に現在の工場の原型が創られました。「友禅染が全体的に落ち込んでいたことも重なり、着物以外の半纏やのれん、幕や旗などの染物を進化させるべく『しっかりと工場でモノづくりができるような体制を整えたい』という父の考えで現在に至ります。平成22年、父が突然の病に倒れ、平成25年に法人化し半人前の私が四代目となりました。ちょうど弟も大学を卒業しUターンしてきたばかり、私は不安でいっぱいでしたが歴代が残してくださったお客様に育ててもらいながら兄弟二人で今の時代のニーズに合った染物屋になれるよう試行錯誤を重ねてきました。曾祖父や祖父、父は人のつながりという大きな財産を残してくれたんです」と熱い思いがこみ上げた様子で当時を振り返ります。

体験を通し多くの人に知っていただく

同社では、多くの市民に染物に親しんでもらいたいと体験教室などを開催し広く情報を発信しています。

また、受け入れ時期にもよりますが、子ども会行事などへの出張藍染体験も可能とのことです。

 取材に伺った日は「来て・見て・発見一関おもしろ館実行委員会」主催の小学生春休み体験バスツアーの受け入れを行っており、市内小学校4年生以上の児童が同社染物工場内で藍染の体験や工場見学、職人さんによる染め加工技術を学んでいました。輝いた顔で染物体験をしている子どもたちをさらに輝いた顔で指導している蜂谷さん。

「この子たちが、胸を張って一関を自慢できるように、染物を身近に感じる魅力的でオープンな環境をつくっていきたいですね」と笑顔で語っていただきました。

藍染体験を指導する蜂谷さん(中央)と熱心に耳を傾ける市内の子どもたち

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休館日

  • 祝祭日
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