株式会社 松栄堂

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合同会社 弥生グループ

代表取締役社長

小野寺 宏眞さん

基本情報

(idea2018年9月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

◆代表取締役社長:小野寺 宏眞 さん

◆総本店:〒021-0894一関市地主町3-36

◆電話:0191-23-5009(本社)

◆FAX:0191-23-3151(本社)

◆HP:http://www.shoeidoh.co.jp/

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伝統を引き継ぎ、新たな挑戦に向かう

苦難を乗り越え守り抜いた和菓子の伝統

 明治36年に、初代が駄菓子製造販売から始めた株式会社松栄堂は、今年で創業115周年を迎えました。

 昭和57年生まれで、五代目代表取締役社長の小野寺宏眞さんは、平成26年に同社の経営を引き継ぎ、初代から父まで受け継いできた和菓子製造の伝統を引き継ぎながら、地域と共に歩む菓子製造販売店として若者ならではの視点を活かした運営に取り組んでいます。

 創業者の小野寺主馬蔵(しゅめぞう)さんは、埼玉県生まれの河川土木技師でした。明治36年1月に北上川の柵ノ瀬付近の河川改修工事の現場監督として一関に移住し、小野寺家に婿入りしたとされ、同年8月には「菓子製造場及び営業用器具を買い入れた」という由緒書が残されているそうです。社名は、川崎町の長寿と繁栄のシンボル「三界の松(別名:笠松)」にあやかって、松栄堂と命名しました。

 同社の看板商品である「田むらの梅」は、宏眞さんの曾祖父で菓子作りの名工と呼ばれた二代目が、旧一関藩の当主田村丕顕公(ひろあきこう)から「一関の名と共に田村の名を後世に伝えるような菓子を創造したらどうか」との御意向を受け、初代と共に大正末頃から昭和初期に開発したと伝えられ、昭和3年に天皇献上品として精選、後は一関の名物として受け継がれてきました。

 その後、若くして二代目は死去し、三代目(祖父)が引き継ぐ頃には太平洋戦争が悪化、店主である祖父も戦地へ赴き、戦後は一関を襲った台風による大水害が重なるなど一関でも多くの老舗が廃業に追い込まれました。その頃、同社では菓子店でありながらその原料が入手しにくくなってきたことに加え、行政指導によってコッペパン作りを工場で行っていました。まもなくして学校給食が始まると、同社が一関小学校の給食用パン製造委託工場に指定され、経済的にも安定しはじめ昭和25年には田むらの梅も復活し、一関復興の一つのシンボルにもなったと言われています。

 

土地の素材を発掘し、最大限に活かす

 松栄堂というと、ケーキを思い出す人も多くいるかもしれません。昭和31年、旧一関市で初めて同社が洋菓子のケーキを製造販売しました。現在、製造工場2か所(本社・平泉)、店舗は岩手県内8か所(季節店舗含む)に増え、時代と一緒に成長してきました。「和菓子職人であった曾祖父、洋菓子を取り入れた祖父、それを受け継ぎ店舗の拡大を図った父、それぞれの思いがつまっている」と語る宏眞さんは、地元の高校を卒業後、上京し税理士法人を経て平成22年に地元へ。

 四代目(父)から経営を引き継ぎ、最初に見直しを図ったのは菓子原料で、創業当時より「できるだけ地元産を」という教えから自分の目で確かめようと、広くなった一関市や平泉などの地場産に注目します。以前から田むらの梅に欠かせない紫蘇は市内で契約栽培しており、梅は近くで採れたものを買取していましたが、千厩町磐清水に「梅の里村」という組織があることを聞きつけ、収穫祭にも参加するほど。また、今年発売したばかりのりんごゼリーは、平泉町長島産りんごを使用しており、この夏のヒット商品となりました。宏眞さんは「今後も旧町村ごとの素晴らしい素材を発掘し和菓子や洋菓子に取り入れたい」と意欲的です。

職人の技術を間近で体験

 今年、いわて県南エリア伝統工芸協議会が主催するオープンファクトリー五感市(11月9日(金)~11日(日))で、和菓子職人による上生菓子づくり体験を企画している同社では「和菓子つくり体験が本店でも、できるようなスペースを計画しています。これまでになかった体験という場で和菓子の魅力を多くの人に感じてもらいたい」と新たな挑戦に目を輝かせていました。

合同会社 弥生グループ

本店では種類豊富な和菓子・焼き菓子を販売

 

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