安心して出産・子育てができる地域にするために

対談者 助産師/思春期相談士/ヨガインストラクター 黒澤 真澄 さん

聞き手 いちのせき市民活動センター センター長 小野寺 浩樹

女性のための専門家

【小野寺】僕と黒澤さんが初めてお会いしたのは15年ほど前でしょうか。

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助産師/思春期相談士/ヨガインストラクター 黒澤 真澄 さん

 

【黒澤】はい。小野寺さんがサティ(現「イオン一関店」)で色々な市民活動団体の展示・紹介をしていた時に、初めてお会いしましたね。当時私は旦那の転勤で一関に来たばかりでしたが、暮らしているうちに「一関で仕事がしたい」と思うようになり、10年前に「マタニティ相談室くろさわ」を開業しました。

 

【小野寺】黒澤さんは「助産師」として地域で活動されていますが、そもそも助産師とはどんな職業なのでしょうか?また、今一関市には何人くらいの助産師がいるのでしょうか?

 

【黒澤】一昨年前に、一関病院さんで助産師がいなくてお産をやめたというニュースが話題になりましたよね。その時に「助産師がいなくなるだけで、病院でお産ができなくなるの?」と、助産師がクローズアップされました。

 助産師とは、いわゆる「お産をする時のお母さんのお手伝いをする人」で、正常分娩では赤ちゃんを取り上げますし、産後はお父さんお母さんが育児に困らないよう技術や知識を教えるのが仕事です。開業することで、病院ではできない赤ちゃんからお年寄りまで、女性のライフスタイルのステージに合わせてずっと関わっていくことができます。いわば、女性のためのプロフェッショナルなんです。

 一関市にいる助産師の人数はわかりませんが、開業しているのは私だけです。助産師の多くは病院等の施設勤務で、看護師からのキャリアアップで助産師の資格を取る方もいます。

 

【小野寺】そうなんですね!もしかして、黒澤さんが行っているヨガはその関係ですか。

 

【黒澤】はい。ヨガは女性に多い冷え性や便秘改善に効果的ですし、年齢関係なくできます。私のヨガ教室では、「ヨガのほかに女性の体のこともプロに相談できる」と利用してくださる方もいますよ。

 私は依頼を受けて各家庭を訪問し、母子のケアや母乳相談を受けています。例えば突然「母乳が詰まった!」という時に赤ちゃんを連れて病院で何時間も待つのは大変ですよね。そんな時に電話をもらえれば、自宅でケアを受けることができます。 

 

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ヨガを教える黒澤さんと親子の皆さん

 

【小野寺】なるほど。「思春期教室」や「いのちの教室」というのはどんな取り組みですか?

 

【黒澤】小・中・高校で男女の心と体の違いや性トラブル、命の大切さを伝えたり、思春期の親と子の関わり方などについて講演するものです。年間30件~40件ほど行っていますよ。

 

【小野寺】本当にオールマイティーなんですね。

 

【黒澤】助産師は、子ども達が健全に大人になるための基盤をつくってあげるために、お母さんや子どもをサポートします。お母さんはちょっとしたことで不安になり、ハイリスクになるものです。それが育児ノイローゼになり、虐待に繋がったり…。子どもの基盤を作るのはまず1番にお母さんですが、お母さんの心が満たされていなければ子どもにも心の栄養がいきわたりませんよね。

最近では核家族がすごく増えているので、「子育てを誰に聞いてよいかわからない」という人達のほとんどはネットで育児を検索します。でもネット情報は全て正しいわけではありませんので、色々な情報に迷い惑わされ、不安が増殖されることが多いです。

 

【小野寺】確かに、今は子育て関係のアプリもたくさんありますからね。

 

【黒澤】ネットを見る時間が長くなれば子育てが疎かになるし親は子を見なくなります。困った時にすぐ相談できる所があったり、話し慣れた助産師さんがいれば安心すると思います。あとは育児の孤立化ですね。

 

【小野寺】「孤育て」ってやつですよね。

 

【黒澤】そういうママ達にとって「ここに相談すれば大丈夫なんだ」という駆け込み寺のような場所に少しでもなりたいなって思います。

 

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厚生労働省の「健やか親子21全国大会」で

「家族計画会長賞」を受賞した時の一枚

 

企業で託児所を設置するには

【小野寺】最近の企業の取り組みで、子育て中のお母さんが働きやすいようにと託児所付きの事業所があったりしますよね。

 

【黒澤】一関にも増えると良いですよね!絶対良いと思いますよ。

 

【小野寺】先駆けだと室根の株式会社オヤマさんが、自社内に保育園を開設している事例があります。

 

【黒澤】良いと思います。私は、「事務職員の健康のためにヨガを教えに来てほしい」と月1回企業に教えに行っているところもありますよ。でも企業で保育園をつくるにしても、大きい企業はできても中小企業だと難しいじゃないですか。

 

【小野寺】そうですよね。去年かな、産業振興のワークショップにファシリテーターで行ったのですが、参加していた企業の方が「子育て環境を整えたくても、自分たちでは、なかなか整えられない」と言っていました。「自分の会社の隣に託児できるスペースを置いて、そこで子どもを見てもらうことができれば、若い人達がもっと定着するんじゃないかな」と発言していたのを思い出しました。

 

【黒澤】それを一企業で行うのは大変だから、ほかの企業と少しずつ出資しあって、社員は優先的に使える場所にして。

 

【小野寺】極端な話、保育士さんが1人いて、その人が最低限の人数をみるということでも良いでしょうから。一社でつくるのは難しいので、連携ですよね。

 

【黒澤】私は前から考えていましたよ。中小企業の方々もそうだし、保育施設のない地域でもネックになっている部分だと思います。今は共働き夫婦が多いし、そこで言われているのはやはり「保育園に入ることができれば」という声ですから。それに入園できたとしても保育料が高かったりしますし、それも子どもを産まない理由にもなってしまうわけですよね。だから、企業が保育料を少し負担して安心して預ける場所をつくれば、お母さんは仕事にすぐ復帰できますよね。

 

【小野寺】子育て中も安心とか、復帰しやすい環境が整っているという福利厚生ということですよね。

 

【黒澤】やっぱり、安心して子どもを産んで育てられるまちじゃないと人は集まってこないし、そのためには企業もないと若い人が働けない。だから若い人を確保するためには、やはりそういうのを充実させていかなければならない。一関市の子どもの出生率は年々減っていますし、だからこそ大事なのは「産んで育てていける環境」ですね。あと私が言いたいのは「共育(共に育てる)」です。これは親兄弟、地域全部で一人の子どもを育てていくということですね。

 

伊藤稔 釣り講習会

シニアの方と体操をする黒澤さん

 

┃マタニティー相談室くろさわ「サロン」

電話:080-6047-0301

住所:〒021-0813 一関市南豊隆11ファーブル102号

 HP:http://www.kurosawa.junglegym.jpn.com/index.html

 

≪訪問母乳相談≫

 料金 初診料 5,000円、再診料4,000円(交通費別)

 ※平日夜間、休日昼間・夜間も対応可能です。

 

 

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  1. 一ノ関駅西口北
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