緑のふるさと協力隊が体験した一関

  • 対談者 緑のふるさと協力隊 第21期 松元 美樹 さん
  • 聞き手 いちのせき市民活動センター センター長 小野寺 浩樹

5年越しの思いで協力隊へ

【小野寺】1年間、国内の農村地を拠点に、地域活動や地元の方との交流を通じて、双方の新たな発見・成長につなげようと取り組まれている「緑のふるさと協力隊」。松元さんは、緑のふるさと協力隊として、平成26年度から達古袋地区で活動されていますが、活動したいと思ったきっかけは何ですか?

【松元】私は5年前の1年間、千葉県柏市にあるフリースクールで活動していました。その時の同期に他県ですが協力隊OGがいて、話を聞き楽しそうだと思っていました。当時大学を休学して活動していたので、大学に復学して卒業後どうしようかと考えていたところ、父が倒れて障がいを抱えるようになりました。それで地元に残り働かなければと思い小学校に勤めていたのですが、どうしても協力隊をやってみたいという思いが強く申し込みました。5年越しです。

緑のふるさと協力隊 松元 美樹 さん
緑のふるさと協力隊 松元 美樹 さん

【小野寺】一関を選んだのが気になりますが、はじめから希望したのですか?

【松元】緑のふるさと協力隊の事務局(※地球緑化センター)は東京にあります。申込みの際希望先は3つ書けるのですが、東北は雪深そうで怖くて書きませんでした。事務局から電話がかかってきて「一関はどうですか?」と。電話の人は専務理事の金井さんで、一関市舞川出身ということで「私の地元だから」みたいな。そんなご縁もあってこちらに来ました。

【小野寺】偶然、一関になったということなんですね(笑)一関の印象はどうでしたか?

【松元】昨年4月10日に着任しました。4月なのに

こんなに寒いんだと思いました。主に活動する達古袋は、雪も深い所でした。一関の緑のふるさと協力隊は私で4人目です。1人目は本寺、2人目は京津畑、3人目は田河津、4人目は達古袋の私です。達古袋の皆さんに気にかけていただき感謝しています。いろいろと会を開いて受け入れの準備をしていただいたと聞きました。地球緑化センターって何だ?緑のふるさと協力隊って何だ?から始まったそうです。来てすぐに「『変な人が来るようだ』と聞かされていた」と地元の人から聞かされ笑ってしまいました。人の出入りの少ない地域なので、協力隊のような出入りに慣れていないこともあるのかと思います。

達古袋に住み地元に溶け込む

【小野寺】達古袋での生活はどうですか?

【松元】これまでは主に20代、30代の人との付き合いでしたが、こちらに来て50代、60代、70代の方と話をする中でまず方言が分からない。でも私が分からないことを知っているので、皆さんには噛み砕いて話をしていただき、「分からないのも新鮮だ」と言って下さいました。出入りの少ない地域なので、私みたいな人が入ってきたことが新鮮なのだと思います。地元の保育園(昨年3月末閉園)に住んでいるのですが、それも良かったかと思います。4月から農作業の手伝いをし、地域のお祭りや行事、研修も一緒に参加しています。また、達古袋に限らず市の行事にも参加して、「私はこんなことをしています」、「達古袋に住んでいます」と話してきました。また、手書きの通信を作り達古袋で回覧していただきました。

【小野寺】よそ者の視点で地元の人に達古袋を伝えるって、地元の人には普段と違うように見えたでしょうね。

【松元】運動会も盆踊り祭りも自分たちでやるってすごいことだと思いました。学校があれば学校で段取りをするでしょうが、自分たちでやろうとするのは新鮮に感じました。また、知勝院という樹木葬のお寺が近くにあり、そこにはいろんな大学等から調査・研究に来られていること、達古袋のため池は「日本のため池百選」に選ばれていることを教えていただきました。でも、地元ではほとんど知らない。学者が見れば珍しい虫や魚が地元の方には当たり前のようで面白いなと思いました。それから、達古袋神楽を一緒にやっています。

【小野寺】鹿児島にも神楽はあると思いますが、一関は南部神楽発祥の地と言われています。一関の神楽に触れてみてどうでしたか?

【松元】4月に勝部市長さんにご挨拶した際、「達古袋には神楽がある」と教えていただいたのですが、その時はまだ神楽が何か分かりませんでした。伝統芸能に興味はあったので、達古袋にあるならぜひ参加したいという気持ちになり、入れていただきました。皆さん賑やかで楽しいです。鶏舞から教えていただき今は組舞を練習しています。独特の節回しが何とも言えません。皆さんが一生懸命教えてくださるので自分も頑張ろうという気になり、ありがたいと思います。

よそ者だから吹かせられる新しい風

【小野寺】地域づくりの視点として、よそ者・若者・バカ者の3つのキーワードがあり、地域の活性化にはよその人の視点が大事だと思います。自分たちの地域は毎日見ているから当たり前すぎて、珍しい、良いという発見力に欠けているので、地元の人たちは発見力の部分をお手伝いしてもらっていると思います。

【松元】新鮮と言えば、農業について、特に米作りは教科書で見るくらいで知らなかったのですが、こちらはお米を作っている方が多く、種蒔きの様子から見せていただいたり一緒に作業させていただいたりする中で、お米ってこうして作るんだなとたくさんの驚きがありました。皆さんにとっては当たり前のことだとは思いますが、私には新鮮でした。お互い風になって新鮮な空気が入って良かったと思います。

【小野寺】それはいいですね。風という言葉がよく分かります。よその人が短い期間だが住んで居なくなって残していった風、通っていた風がすごく心地良い。よその人がうまく風穴を開けてくれる感じですね。

【松元】ずっと居たらまた違って見えてくると思います。1年間だからこそ、活動期間が決められているからこそ、自分の中で取り組めることもある。相手も取り組めることがある。風になって地域の良い所を見つけたり教えていただいたりすごく新鮮で、お互い良かったのかと思います。

【小野寺】逆に期間が決まっていたから良かったのか。逆に移住となると、「ずっと居るからいいか」とだらだらと慣らされたりすることもあるでしょうね。よそ者の視点の部分では、いい風を吹かせるというのが地域づくりのキーワードだと思いました。よそ者の役割は風を吹かせるということなのですね。

【松元】自分もそうとらえています。自分の目で見たい・聞きたい・触りたい・風になりたいは自分の目標でした。慣れてくると忘れがちですが、終わりがあるからこそ今のうちにもっと知りたいという欲が出てくる。ずっとここに居るとなるといつでも聞けるからまた今度でいいと思うところもあるでしょうが、限られた中で様々な体験ができた1年間でした。

基本情報

【NPO法人地球緑化センター】

住所 〒104-0028東京都中央区八重洲2-7-4 清水ビル3階

TEL 03-3241-6450  FAX 03-3241-7629

【一関市農林部農政課農政企画係】

住所 〒021-8501 一関市竹山町7番2号 

TEL  0191-21-8421 FAX 0191-21-4221

 

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