花泉語り部の会「いずみの里」

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花泉語り部の会「いずみの里」 令和2年7月の主催イベントでの集合写真

令和2年7月の主催イベントでの集合写真

基本情報

(idea 2022年2月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 平成16年結成。花泉町内を拠点に、「語り部」として地域に伝わる「むかしばなし」や、大型紙芝居等を使用した読み聞かせを行う。現在の会員は10名で、随時会員募集中。

 

〒029-3207 一関市花泉町油島字北堀越11

TEL:0191-82-2780(事務局:藤堂)

なつかしい記憶を、次世代の思い出に

講座から団体へ 心の穴を埋める存在

  「むが~し、あったどっしゃ…」方言を交えた独特の口調で始まる「語り部」による「むかしばなし」。その口調・しぐさ・表情から、思わず聞き入ってしまいます。

 

 「今の子どもたちは寝る時に絵本を読んでもらったりしますが、我々の幼少期は絵本もないので、寝る前にはいつも親が何かしらの『むかしばなし』を聞かせてくれました。同じ話を何度もされるので、自然に覚えてしまうのですが、何度聞いても面白おかしいお話で、今や自分のレパートリーの1つです」と、「花泉語り部の会『いずみの里』」会長の千葉章夫さんは目を細めます。

 

 同会は平成16年、当時の花泉公民館が開催した「昔語り部養成講座」参加者12人が、講座終了後に結成。千葉さんは当時から会長を務めています。

 

 当時の受講生の多くは職を離れた方々。事務局の藤堂ミキ子さんは「仕事を辞めたら、朝7時半になっても何もやることがなく、穴が開いたような気分の日々。『この先どうするんだろう』という不安が募っていた頃に、ちょうど講座のチラシが目に留まって。申し込んだ時にはすでに定員の10人が埋まっていたんですが、受け入れていただいたおかげで今があります」と振り返ります。

「聞く力」を育み、「教訓」も感じ取る

 月1回の定例会(練習会)や、年数回の自主イベントのほか、依頼に対応し、花泉町内各所で語り部活動を行っている同会。コロナ禍で老健施設等からの依頼は減ったものの、令和2・3年度と連続で、町内の保育施設に「語り部」が訪問する機会に恵まれました。

 

 一関市社会福祉協議会花泉支部主催の子育て支援事業の一環で令和2年度は4施設を、令和3年度は5施設を訪問。年中・年長の子どもたちに、花泉に伝わる昔話を大型紙芝居等で読み聞かせました。

 

 これまでは親子向けのコンサートなどを開催していた同事業ですが、コロナ禍で集合型のイベントが困難に。代替企画として白羽の矢が立ったのが同会でしたが、保育施設を訪問しての披露となることから、施設側から遠慮されるのではないかという懸念がありました。ところが、感染対策として最低限の人数で、30分程度の短い時間で訪問する旨で各保育施設に打診したところ「保育施設としても例年の事業が中止・縮小となっているのでちょうど良い」と、歓迎の声が!

 

 また、未就学児には視覚要素のないお話を集中して聞くことが難しいのではという心配に対しては、「まさかこんなに集中して聞くことができるとは思わなかった」と、施設側の先生たちも驚くほどの結果に。「またお願いしたい」「園独自で依頼する時はどこに連絡をすれば良いのか」など、嬉しい声が多数寄せられ、令和3年度は計8回の訪問公演に拡大しました。

 

 藤堂さんは「『むかしばなし』を聞くにはかなりの集中力が必要。聞きなれていない子どもたちには難しいものですが、『人の話を聞く』力がつきます。また、私たちも昔はおじいさん、おばあさんから何度も『むかしばなし』を聞かされましたが、多くの話には教訓の要素があり、最後には『だからな、お前たちも……』と、自然に道徳的な考え方に導かれたものです」と、幼少期に「語り部」等による「むかしばなし」に接する意義を語ります。

幼少期の思い出と経験を現代の子どもたちにも

  結成当初からのメンバーが多い中、中途加入の小野寺栄子さんは「小学生の頃、授業中に「むかしばなし」ばかりする教頭先生がいて。その話がすごく面白くて『大人になったらやりたい』と思っていました」と、退職後に語り部の世界に足を踏み入れました。

 

 同様に語り部への憧れ・なつかしさを感じて加入する会員がいる一方、「後から入るのは勇気がいるのよね」と、会員が増えないことへの悩みも抱える同会。活動を周知するために令和元年から始めたのが「花いずみ昔かたり」と題した同会主催の語り部イベントです。年に2回、会員が1人1演目ずつ「むかしばなし」を披露します。

 

 「レパートリーは被っていてもOK。例えば同じ『へったれ嫁ご』でも、それぞれの語り方があるので、お互いに褒め合っています。『あんだこの間やったやつ、今度私にやらせて』というようなこともあります」と、切磋琢磨が欠かせないとのこと。「新しい花泉小学校ができたら、ぜひ『語り部』を呼んでほしい!」と次なる目標も掲げています。

最も得意な「むかしばなし」は?

会長

事務局


「いずみの里」 会長 千葉章夫さん

ちば あきお

千葉 章夫さん

教員を退職後、幼少期の思い出によるなつかしさから、講座を受講。得意のレパートリーは幼少期に父親に聞かされていた思い入れのあるお話です。

 

A.豆粉のはなし

「いずみの里」 事務局 藤堂ミキ子さん

とうどう みきこ

藤堂 ミキ子さん

偶然の出会いで語り部の道へ。「読書ボランティア」として永井小学校での読み聞かせにも参加しています。「ほやのの扇」は老松地域に縁のある話です。

 

A.ほやのの扇


photo gallery

図書館での自主企画

「いずみの里」 図書館での自主企画

令和元年に始めた同会主催の「花いずみ昔かたり」。コロナ禍ゆえ、感染対策を施しながらの実施です。

 

 

保育施設訪問②

「いずみの里」 保育施設訪問②

最初は大型紙芝居等で子どもたちの興味をそそり、最後には本来の「むかしばなし」を実演!方言まじりのお話に興味津々。

 

 

 

保育施設訪問①

「いずみの里」 保育施設を訪問①

一関市社会福祉協議会花泉支部主催で、保育施設を語り部が訪問。子どもたちの背中から集中していることがわかります。

 

 

 

季節に応じたセレクト

「いずみの里」 季節に合わせた物語

5月の節句に喜ばれるのが花泉に縁のある「太郎と次郎」というお話。物語に登場する菖蒲の葉を実際に配ることも。

 

 

 

 

 


訪問者数(累計)

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