ミソノ畳店

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 「厳選した素材を伝統の技で」というモットーで「心と体に優しい畳」を提供する千厩町千厩のミソノ畳店。現店主(三代目)の曾祖父が畳職人であり、後を継いだ祖父が約60年前に開業しました。店名の由来は「ミソノ美容室」という美容室を経営していた祖母との結婚がきっかけだったのだとか。

 

 曾祖父の代までは全て現場での手作業だったため、畳製造工具を背負い、依頼先で施工していましたが、祖父の代で畳を縫う機械を導入。工場で製造し、仕上がった畳を現場に届けるという流れが主流になりますが、補修の際には手縫いの技術が必要となり、技能士として磨き上げた技術が活かされます。

(idea 2021年3月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

日本固有の「畳」の良さを、多くの人へ

「伝統文化」としての「畳」「農業」としての「い草」

  「表替え(表面の張り替え)」や「畳床」の補修により、数十年使用することができる「畳」。日本固有の敷物として、平安時代から現代まで進化を遂げながら利用されてきましたが、高度経済成長期以後、テーブルの普及とともに床敷が増え、畳敷との比率が逆転。畳の需要は減少傾向に。しかし近年、畳(い草)による空気の浄化作用、調湿効果、リラックス効果等が注目され、畳部屋の人気は高まりつつあります。

 

 現店主の小野寺和希さんは、二代目である父の急逝により、初代である祖父から畳づくりの「いろは」を教えられました。「平凡な学生生活を送っていた中で父が亡くなり、祖父から手伝わないか?と声をかけられた。『継ぐ』という意識は薄かったが、祖父の職人技を間近で見ることで気持ちが変化した」と当時を振り返ります。

 

 平成23年、師匠である祖父の他界を機に、ますます畳づくりの魅力にはまった小野寺さんは「もっと勉強したい」という強い気持ちから、24歳から訓練校へ通い、1級畳製作技能士資格を取得します。

 

 また、畳店のネットワーク組織「畳屋道場」と出会ったことで、外国産の畳表が主流となり、日本のい草生産量が激減していることを知ります。そこで、平成24年、い草の生産地である熊本県八代市を訪れ、田植えや「い草刈り」などの生産現場を実際に体験。「生産者との交流を通し、『畳=農業』ということを改めて実感した」という小野寺さん。「畳施工店として、日本の伝統文化でもある畳をどのように守り、発展させていくかを真剣に考える良い機会になっている」として、以降も毎年訪問を続けるほか、国産い草を使用した畳ブランド「TATAMI-TO」でも活動しています。

「落ち着く」だけではない 畳(い草)の魅力

  部屋の間取り図は「一畳」という単位で表すことから、畳の大きさは決まっているものと思われがちですが、実は一つ一つがオーダーメイド。形(大きさ)の決まりがないため、依頼者が望む場所・形に採寸し、その場所にぴったりの畳を作るのだとか。

 

 「い草には様々な効能があり、畳になるとクッション性も加わるため、赤ちゃんのおむつ替えや子どもの遊び場など安全性の面からも需要が高まっています。これまでフローリングだったけど、畳を敷きたいという相談も多くなりました」という同店。「今後は畳と触れ合える機会をより多く創出し、その良さを多くの人へ伝えたい」と考えています。

 

 その一つとして今年開催したのが「ミニ畳づくりワークショップ」。コロナ禍のため、知人のお子さん数名での実施でしたが、大好評!「畳づくりはもちろん、素材や、安全・安心な物とは何かを、肌で感じてもらうことができました。今後の開催も前向きに検討し、国産い草を使用した畳の良さを広めたい」と、今後の展望を語ってくださいました。

ミソノ畳店店主小野寺和希さん(左)と母知恵さん(右)

店主・小野寺和希さん(左)と母・知恵さん(右)。「祖父が亡くなってからは母と二人三脚でした」と小野寺さん。

 

工場での「畳替え」の作業風景

 

工場での「表替え」の作業風景。

 

「ミニ畳づくり」に夢中な子ども

自宅で開催した「ミニ畳づくり」に子どもたちは夢中に! 

 

 


DATA

  

 〒029-0803

 一関市千厩町千厩字久保田127-10

TEL 0191-52-4407

FAX 0191-34-6037

HP https://www.misonotatamiten.com/

 

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休館日

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