NPO法人 アートで明るぐ生ぎるかわさき

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「てんとう虫教室」にて、工房メンバーと地域住民、スタッフ(令和5年9月)

「てんとう虫教室」にて、工房メンバーと地域住民、スタッフ(令和5年9月)

基本情報

(idea 2023年11月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 平成17年2月、地域の多種多様な人々が楽しく健やかに触れあう事を目的に地域内有志で設立。「工房てんとう虫事業」「障がい者アート事業」「介護予防アート事業」を3本柱に、地域住民交流・障がい者の自立と社会参加の促進を目指している。

 

住所 一関市川崎町薄衣字諏訪前97 (地域活動支援センター工房てんとう虫)

TEL 0191-43-4733

「健康で笑いのある」交流の場づくり

地域に笑顔の花を咲かせよう

 旧川崎村では、平成10年頃から「障がいのある方の社会参加を目的に調理と創作活動を通じた地域住民との交流事業(障がい者デイケア事業)」を行っていました。その事業名称が「てんとう虫教室」。 

 

 在宅で生活していた障がいのある方が、同教室に通うことで、生き生きとした笑顔になり、その様子を目の当たりにした当事者家族から「好きな時に好きに集い、アート活動ができる作業所を立ち上げてはどうか」という機運が。平成14年8月、「川崎村精神障がい者家族会かわさき虹の会」が主体となり、作業所「工房てんとう虫」を発足しました。

 

 しかしながら、当事者家族は高齢者が多く、工房の継続的な運営が課題に。事業を継続していくためには、家族会以外の母体が必要と考え、てんとう虫教室に参加していた地域住民やボランティアなどが全面的に協力する形で、平成17年2月「特定非営利活動法人(NPO法人)アートで明るぐ生ぎるかわさき」が設立されました。

 

 以後、「工房てんとう虫」は、事業運営も含め同法人が引き継ぎ、当事者やその家族、地域住民の交流を促進しています。

好きな時に好きなことを個性が光る表現活動

 授産活動・創作活動の拠点である工房てんとう虫には、精神障がいのある方を中心に、12名(令和5年9月現在)が登録(利用者)。社会参加を目指し、平日は軽作業・創作活動に加え、月・水・金曜日に一関市役所川崎支所の清掃作業も行っています。

 

 工房てんとう虫所長兼指導員の木村静恵さんは「利用者は手芸上手なボランティアさんから教えてもらいながら楽しそうに小物づくりに挑戦をしています。ボランティアさんの協力のおかげで利用者は成長しているのです。さらに創作した自主製品は、道の駅や地域のイベントにて交流販売することで利用者の励みにもなるんですよ」と地域とのつながりを大切にしています。

 

 創作した絵画作品は、年に一度、「てんとう虫・展」と題し、「ギャラリー彩画堂」で展示会を開催。木村さんは「彩画堂さんでの展示会では、作品を額装し、ライトアップします。利用者も特別感ある自分の作品を鑑賞することで次の制作への意欲が湧くようです」と語り、「11月の川崎町の文化祭でも作品展示をしているので、ぜひご覧になってください」と続けます。

 

 市内には、同工房のように「好きなタイミングで好きなことをしていいよ」という居場所が少ないため、「来れる時に来たいタイミングでOK。作業をしたくない日はお話だけでもOK」と、一人ひとりの状況に合わせて活動できることを大切にしています。   

アート活動を基軸とした社会参画

 工房の運営に加え、同法人は、地域住民を対象とした「アートを通した交流」も受託しています。その一つ「てんとう虫教室」は、障がいのある人と地域住民の交流の場として、毎月2回、一関市川崎市民センター等で開催しています。

 

 午前はボランティアを中心に調理実習、午後は講師を迎えて創作活動(月の前半は絵画、後半は遊書(習字))を行うほか、保健師や看護師等も常駐し、健康相談や悩み事相談なども実施します。

 

 同じく受託事業である「介護予防一般高齢アート交流事業」は、高齢者の引きこもり防止のほか、介護をしている家族のリフレッシュなど、介護予防を目的にサロン等の地域の集まりに出向き、干支のはり絵作りや手軽な塗り絵・絵手紙、少し凝った折り紙等、同法人スタッフや利用者が出前交流を行うものです。令和5年は10地区から交流要望があり、全26回の開催です。

 

 「利用者やボランティア、地域住民も、高齢化が進んでいるのが現状。ただ、近年では、工房てんとう虫の利用者は若者が増えているのが現状です。環境の変化に対応できず疲れてしまうこともあるのでしょう。健康で笑いのある交流の場づくりはこれからますます必要であり大切にしていかなければならない」と、同法人2代目会長の千葉博さんは現状を語ります。

 

 木村さんも「みんな(他者)との交流で経験値を増やし、自信が付いたら次のステップへという形で、その人に合った居場所を提供し、『ちょっと一休みしたい』そんな心のよりどころでありたい」と続けます。法人名の「明るぐ生ぎる」は、利用者の言葉。「誰しもが明るぐ生ぎれる環境を守り続けていきたい」という強い想いを、同法人は繋いでいきます。

あなたにとって「明るぐ生ぎる」とは?

会長

NPO法人 アートで明るぐ生ぎるかわさき 会長 千葉博さん

ちば ひろし

千葉 博さん

法人を立ち上げる際に有志で関わっていた参加者の一人。平成25年6月に2代目会長に就任。令和4年度で同法人が運営する「工房てんとう虫」は開所20年!

 

A.みんなで楽しく長生きのひけつ

工房てんとう虫 所長兼指導員

NPO法人 アートで明るぐ生ぎるかわさき 所長兼指導員 木村静恵さん

きむら しずえ

木村 静恵さん 

平成12年から障がい者デイケア事業でアート活動に関わったことを機に職員へ。何気ない会話や作業を大切にしながら、次へのステップになるよう、利用者を見守っています。

 

 A.わらって毎日くらす


photo gallery

てんとう虫教室①

てんとう虫教室・調理実習

令和5年9月の「てんとう虫教室・調理実習」には、12人が参加し、「五目ちらし寿司」と「かき卵汁」を作りました。

 

介護予防のために

地域への出前交流

年末は干支の「はり絵」が定番。地域への出前交流(介護予防一般高齢者アート交流)でも取り入れます(写真は令和4年)。

 

てんとう虫教室②

てんとう虫教室・習字

調理実習後はお習字。講師のお手本を見ながら、丁寧に仕上げています。「発見・刺激・感動」を心と体に与えます。

 

てんとう虫・展15

てんとう虫・展示会

展示会では作品の展示だけでなく、オリジナル商品も販売。初日に訪れた利用者(=作者)さんに商品を持ってもらいパチリ。

 


訪問者数(累計)

アクセスカウンター

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  • 9時~18時

休館日

  • 祝祭日
  • 年末年始
  • (12月29日から翌年1月3日まで)

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