一関市室根 第20区自治会(津谷川)

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会館の屋根補修作業の様子(令和2年)

会館の屋根補修作業の様子(令和2年)

基本情報

(idea 2023年8月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 行政区は室根20区で、上千代ヶ原、下千代ヶ原、横沢川の3小字からなる。33世帯(現住世帯29/6班体制)、約80人が暮らし、6部会制(総務、産業、環境衛生、福祉、女性、文化体育)。「千代ヶ原」の由来は不明とされているが、仙台藩に金等を納めていた歴史があり、「仙台」の旧字「先代」に由来する可能性も。

人・土地・暮らしに関心を持ち合って

金鉱山を由来とする2つの小さな集落

 宮城県気仙沼市本吉町との県境に位置し、住民の7割以上が本吉町を生活圏としている室根第20区自治会。集落内には現当主で19代目の家や、製鉄業で財を成した祖先がいる家もあり、集落のルーツは金鉱山や製鉄(烔屋)関係にあるのではないかと推測されます。

 

 中でも通称「中之倉」と呼ばれる横沢川(小字名)には、坑道跡が複数残り、その通称の由来も仙台藩中之倉に金を納めたことによるのだとか。その他、たたら製鉄の名残がある家も。

 

 この中之倉と、上・下からなる千代ヶ原とで大きく分かれる同集落ですが、その距離は3㎞以上。「共に集落活動を行う上で、この距離は今までもこれからも一つの課題」と、自治会長の三浦正勝さんは集落運営の難しさを述べつつ、「それでもみなさん協力的です。みんなで協力し合わないと地域機能が維持できないということが本能的にわかってるんですよ」と微笑みます。

 

 そんな三浦さんが自治会長就任後に発行し始めた「自治会かわら版」には、集落住民のルーツや金鉱の歴史、屋号の紹介など、集落に関するコラム欄が充実しており、中之倉・千代ヶ原ともにバランス良くピックアップ。地理的な隔たりを埋め、互いに関心を持ち合うための一助となっています。

各種団体の連携で「生きがい」をつくる

  同集落に待望の会館(千代ヶ原地区会館/中之倉集会所)が建設されたのは昭和55年。その数年後に自治会が結成されました。

 

 自治会は当時の室根村が推奨していた部会制をとり、6部会制ですが、既存組織を包含するような組織体制のため、実際の活動は集落内の各種団体が連携し合って事業を実施しています。

 

 自治会発足当初から現在まで続けているのが「20区収穫祭」。11月中旬に開催される同自治会のメイン行事で、農家組合と共催です。集落住民が自慢の農産物を出品し、審査員(JAに依頼)による審査で各種賞が選ばれるのですが、サツマイモが課題作品に設定されているのが同自治会の特徴。毎年全戸にサツマイモ苗を10本ずつ配布するため、多くの世帯が出品します。

 

 課題のサツマイモのほか、大根、白菜、里芋、キャベツ、ニンニク等々、様々な農産品が出品され、審査後は即売会を実施。副自治会長の三浦稔さんは「約100点が並びますが、全部売り切れちゃいます。収穫祭は本当に面白いですよ」と、ニコリ。90代の方も出品していると言うので驚きです。

 

 課題作品には「チャンピオン」という賞が設けられ、中山間組織から副賞として手打ちの鍬が贈られるなど、住民の励みとして定着しています。

ニーズに寄り添い、参加しやすい仕組みを

  同様に、地域生活の励みと言えるのが「おさなぶり会」や「新年会」、そして県道草刈りの受託費を積み立てて実施する「お出かけ」です。集落内に有志で結成する旅行グループがあるほど「お出かけ」が大好きな同自治会のみなさん。新年会やおさなぶり会は気仙沼市や県内の温泉施設が多い一方、約7㎞を受託する県道草刈りのご褒美は、2年に一度の一泊旅行!10年以上続けています。

 

 令和3年には「第20区ふれあいサロン」を開設。年4~6回の自主活動に加え、自治会等との事業連携を行いますが、特筆すべきは男性会員の多さ。自治会役員を引退した世代が入りやすい体制・内容にしたことで、20人以上の登録者で、移動教室や料理教室、健康講座など、毎回異なるメニューを楽しんでいます。

 

 令和4年にも新規事業として「3R運動」を開始。千代ヶ原会館の敷地内と、中之倉住民の私有地の2か所に集積所を設置し、環境保全効果と自主財源の確保を目指して空き缶回収に取り組み始めました。

 

 年々人口は減り、空き家問題も抱える同集落ですが、お盆時期には「20区夏祭り」を開催するほか、津谷川地区体育協会主催の「津谷川地区野球大会」にも参加し、帰省者との交流機会を持ち続けてきたことで、Uターン者もいます。4年前にUターンした稔さんもその一人で、「盆・正月等に帰って来ては交流していたので、すんなりと自治会活動に参加できた」と振り返ります。

 

 「地域見守り活動」として、共助活動の推進にも取り組み始めた同自治会。各種交流で築いてきた「顔の見える関係性」を基盤に、「千代に八千代に」歴史・未来を紡いでいきます。

Q.集落の自慢は何ですか?

自治会長

一関市室根 第20区自治会 自治会会長 三浦正勝さん

みうら まさかつ

三浦 正勝さん

2期3年目。行政職員時代にも自治会活動には携わり続け、現在は自治会連絡協議会の会長として「室根まちづくり協議会」の副会長も担っています。

 

A.寝ていて 人を起こすことなかれ

自治会副会長

一関市室根 第20区自治会 治会副会長 三浦稔さん

みうら みのる

三浦 稔さん

1期1年目。4年前にUターンし、総務部長を経て現職へ。「第20区ふれあいサロン会」の副会長も兼務しています。

 

A.和


photo gallery

かつかの棲む里

かつか(カジカ)の保護活動の様子

平成5年から8年頃まで、集落内を流れる津谷川の清流化に挑戦。若者中心に「かつか(カジカ)」の保護活動を行いました。

 

 

 

 

男女の隔てなく

そば打ち教室の様子

令和3年に開始したサロン活動。今年は集落に嫁いだ中国出身の方を講師に餃子作りにも挑戦予定(写真はそば打ち教室)。

 

約40年続く「収穫祭」

収穫祭の様子

励みにしている人も多いため、コロナ禍でも開催を続けた収穫祭(食事会は自粛)。入賞者は表彰し、自治会報でも紹介します。

 

 

 

 

長~い花壇で彩りを

花壇整備の様子

一度途絶えた花壇整備も令和3年度から復活。住民有志が苗づくりから行い、サロン会員などと協力して定植しました。

 

 

 

 


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  • 9時~18時

休館日

  • 祝祭日
  • 年末年始
  • (12月29日から翌年1月3日まで)

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