昔のボランティアは無償で他人のために奉仕する行為の事でした。しかし阪神・淡路大震災でのボランティア市民の活動が街の復興に大きな役割を果たしたことをきっかけに、社会的な問題を解決する「新たな公共活動の担い手として」の役割が意識されはじめます。ボランティア活動を待つ市民が集まり、組織化されるようになりました。
昔 |
自発的に無償で奉仕する人。 ●相手よりも優位に立っている。 ●やりたいことをやっている。 |
今 |
価値を創造する人。 ●専門知識を生かし楽しみを共有。 ●地域や対象者の必要性がある。 |
組織化された市民による公共活動(市民活動)とは、継続性のある公共的・公益活動として楽しみを多くの人と共有し、課題を解決するための自発的な問題解決行動の事を指しています。地域で暮らす市民一人一人が「地域を何とかしたい」という想いを持ち、団体が「まちの困ったを皆で解決する」ための様々なビジョンがあります。
これまでの社会は行政と企業に支えられていると考えられてきました。行政がある社会的なサービスを提供するためには広く多くの人の了解が必要です。また、企業は利益が上がる見込みのないサービスを提供する事は考えにくいものです。市民活動は、その結果生まれた「行政や企業が扱いにくいニーズ」に対応する活動をします。