2014年

10月

31日

~遠野市綾織町「地域づくり連絡協議会」に、大東町渋民振興会の皆様と視察研修に行って参りました。~

10月21日大東町渋民地区の渋民振興会では、公民館との共催で視察研修を行いました。私、千葉も視察研修に同行させていただき、渋民振興会の皆さんともふれあいながら、多くの学びを得てきました。

 

視察研修先は、人口1,789人、世帯数620戸、総面積57.13k㎡(平成26年4月現在)の遠野市綾織町。ちなみに、渋民地区(曽慶地区含め)は人口2,360人、世帯数722戸(平成26年4月現在)です。

遠野市は昭和29年に 青笹村・綾織村・小友村・上郷村・附馬牛村・土淵村・松崎村が合併し(旧)遠野市が発足。平成17年(旧)遠野市・上閉伊郡宮守村と合併し、新制の遠野市が発足しました。

地区センターは旧村(小学校単位)に設置されています。

 

今回の研修は、「『田んぼに女性用トイレを・・・』と行政に訴え、その言葉が女性団体の活動するきっかけづくりとなり、今や地域を挙げて頑張っている遠野市綾織町の「綾織町地域づくり連絡協議会」の活躍ぶり」を学ぶため、公民館職員等も含め25名が参加しました。

 

あいにくの曇り空でしたが、バスの中では振興会役員が事前に下調べをし、資料を準備してくださったり、遠野市内の小学校で指導にあたったこともある芦東山先生顕彰会事務局長の菊池徳夫さんが、遠野市出身の民俗学者佐々木喜善の生い立ちから遠野物語秘話等を話してくださったりと、移動時間も無駄にしません。さすが、渋民振興会の皆様です。

 

さて、遠野市綾織町はどういった地域なのか、そして私たちは何を学び持ち帰ってきたのか、振り返りを含めながらご紹介したいと思います。

冷涼な気候と豊かな自然環境を生かした農林業が基幹産業で、お米を中心に野菜や畜産などが複合経営されている地域で、昭和48年に「人づくり」「地域づくり」の拠点として、中央公民館と体育館機能を併せ持つ遠野市民センターを設置し、同年、旧町村単位(8か所)に遠野市民センターのサテライト機能として地区センターを設置しました。綾織地区センターは昭和54年に新築。

綾織町地域づくり協議会は、地域の団体が個々に行っている活動をまとめる組織で、設立以降、地域課題解決のための活動を展開しています。


歓迎のことば~綾織町地域づくり連絡協議会 及川会長~
歓迎のことば~綾織町地域づくり連絡協議会 及川会長~
進行・協議会の説明~市民センター所長高橋さん、主事菊池さん、地域活動専門員菊池さん~
進行・協議会の説明~市民センター所長高橋さん、主事菊池さん、地域活動専門員菊池さん~

地域づくりの転機は、平成2年頃から始まった県営低コスト水田農業区画ほ場整備事業の話し合いの場に、若者や女性が意見を出しづらい現状があったことや、農業従事者の約5割を占める女性が、トイレがないことに危機感を抱き、問題を話し合ったうえ市役所へ直訴。「田んぼの中の公衆トイレ」が実現されました。


そのことがきっかけとなり、女性たちが自ら生き生きと輝き、魅力ある農村にする夢の実現のための女性グループ「あやおり夢を咲かせる女性の会」を設立。もちろん、綾織町地域づくり連絡協議会に所属しています。

~平成15年度農林水産祭むらづくり部門天皇杯記念石碑の前にて~
~平成15年度農林水産祭むらづくり部門天皇杯記念石碑の前にて~

「あやおり夢を咲かせる女性の会」の会長からのお話は、後半にお伝えしますが、綾織町地域づくり連絡協議会では、これまでの各種団体長や世帯主のみが参加するような、男性の年長者ばかりの会議の在り方に疑問を抱き、出来るだけ老若男女が集まって話し合いができるように工夫(一人一役)し、その結果、郷土芸能や郷土料理などの優れた伝統に話し合いで気づくことができました。そのことをきっかけとして「地域の文化や資源を活用した地域づくりの推進」の必要性を再認識したのです。


綾織地区では、地域住民が地域づくりに何らかの形で加われるよう一人一役の方針のもと、地域・世代間を越えて親近感のある密度の濃い人間関係を形成しています。綾織地区のむらづくりの特徴は「女性、若者を中心に、各層各世代が自信をもち役割を担っている」「若者による担い手組織(あやおり夢現会21))を中核とする持続的で効率的な農業生産システム構築による地域農業の発展している」「男女共同参画社会の形成ができている」「若者と女性による取組を通し、地域を見直す活動の実施とその活動が世代間交流や地域間交流に結びついている」「行政をはじめとする関係機関との効果的な連携を保持している」という事が伺えられました。


主な地域づくりの活動は、地域住民総参加の一大イベント「綾織まつり」や「花街道あやおり」の実施、「地域づくり実践発表会」の開催、「遠野遺産の掘り起し」、「広報の発行」等です。


◆「綾織まつり」は地域内の郷土芸能団体発表や保育園、児童館などの子供の発表、婦人会や各種団体の活動発表の場。以前は子どもたちの健康づくりのため相撲も取り組んでいましたが、少子化とスポ少等で参加できる児童が少なくなったため、協議会内で「課題」として取り上げ、土俵を使った新しい取り組み「泣き相撲大会」へと変わりました。まさに「課題」から発展した、新しい取り組みです。


◆「花街道あやおり」景観形成と世代間交流を図るため、国道沿いに約5万本のマリーゴールドを植え花街道を演出しています。育苗から植栽、片づけ等の作業全て町民が行っています。

◆「地域づくり実践発表会」は、町内の新年会も兼ねて、綾織町づくり協議会の各関係団体が実施している活動を発表しあい、町民の地域づくりに対する意識の向上を図っています。また子どもから高齢者まで関わるようなプログラムに工夫しているとのことです。


◆「遠野遺産」掘り起しの取り組みは、平成19年に遠野市で始めた取り組みで、これまで遠野市民が大切に守ってきた「宝物」の掘り起しのことで、地域づくり実践発表会で新たな認定箇所の発表の機会を設けています。綾織町は15件認定されているそうです。また、地区センターとの協働で生涯学習事業の企画として新たな遠野遺産の掘り起しも行っているとのことです。


◆「広報の発行」地域の話題をタイムリーに地域住民にお知らせするものとして、綾織町づくり協議会と綾織地区センター協働で「ミニ広報あやおり」を発行しています。


綾織町地域づくり協議会を主体に地域住民が一丸となり地域づくりに取り組んでいますがやはり課題もあるようです。一関市内各地域でもたびたび聞く「少子高齢化」。綾織町も同じように、各種事業へ参加する人の高齢化や、若者世代が減っていることで「役割」が増えているということです。そのため、綾織町地域づくり協議会では、部会制による新しいアイディアの掘り起しを行い、知恵と工夫で事業の再検討を今後進めていきたいとのことでした。


さぁ~お待たせいたしました。こちらが「あやおり夢を咲かせる女性の会」会長の菊池ナヨさん。


衝撃的だった言葉「夢ってかだってみるもんなんだ」。わたくし、心にずっしりきました。

~夢はかなえる前に「語(かだ)るべし!!」~


菊池さんは、先にもご紹介した通り、「田んぼに女性トイレを・・・」から始まり、そこで意気投合した女性28名で「あやおり夢を咲かせる女性の会」を発足。なんと会長歴20年。

「夢を語ること」「綾織らしい環境づくり」「女性の生き方」「交流」「次世代のために何を残すか」をビジョンに活動を展開しているわけですが、なによりもすごいのが、とにかくパワフル!!お肌つやつや!!背筋ピーン!!


というわけで、熱い思いのある菊池会長のお話を渋民振興会のみなさま、熱心に聞き入っております。渋民地区の婦人方も菊池さんに負けないくらい、背筋がきれいです。


「あやおり夢を咲かせる女性の会」は、平成10年に農家レストラン「夢咲き茶屋」を開店し、郷土料理を中心に地域の食文化を発信しながら、農村女性の雇用の場ともなっているのです。

菊池会長の言葉の中に「みんな平等」というフレーズが何度もあり、とても印象的でした。


「活動の中で、苦労した話などないですか?」という質問に対して菊池さんは、「私は一人ではなく、仲間がいる。だから苦労と感じたことはないのよ。」とキッパリ!!


平成20年には、綾織町の四季折々の旬食材を活用したおふくろの味、年中行事、地域の言い伝え、栽培や加工・保存に関する知恵をなどを取りまとめた「あやおり食歴」を作成し集落の全戸に配布。さらに、遠野市綾織中学校の生徒とともに「米」をテーマとした食歴を作成し綾織町内全戸に配布したとのことです。


~こちらが、「あやおりの食歴」~
~こちらが、「あやおりの食歴」~

平成10年に開店した、農家レストラン「夢咲き茶屋」は、たった五畳の販売製造店舗から始まり、現在はJAの跡地を活用し農家レストラン2号店「結和」を開店し、農村女性が主体となったコミニティビジネスを順調に発展させているのです。

~農家レストラン「夢咲き茶屋」~
~農家レストラン「夢咲き茶屋」~
~本日の「気まぐれランチ」~
~本日の「気まぐれランチ」~
~農家レストラン2号店「結和」のお弁当~
~農家レストラン2号店「結和」のお弁当~
~郷土料理呉汁(ごじる)~
~郷土料理呉汁(ごじる)~

※大豆を水に浸し、擂り潰したペーストを呉(ご)といい、呉を味噌汁に入れたものが呉汁です~

~菊池会長と渋民振興会の婦人方の交流~
~菊池会長と渋民振興会の婦人方の交流~
~みんなで美味しくいただきました~
~みんなで美味しくいただきました~
~協議会及川会長や女性の会菊池会長を囲んでの記念撮影~
~協議会及川会長や女性の会菊池会長を囲んでの記念撮影~

 帰りのバスの中、私たちは一人ひとり今日学んできたこと感じたことなど感想を話しました。参加した方々は、「女性の会菊池さんのパワフルな姿に魅了された、勇気をもらえた、元気が出た」「地域に持ち帰ってみんなに話したい」「振興会としてやりたいことが見つけられた」等々参加されて良かったという感想ばかりでした。


 一関市内各地域でも、視察研修等に行かれた団体もあるかと思います。とくにも今年度地域協働体を設立された団体の方々もそれぞれ地域づくりについて学び、それを活かしながら地域独自の運営等を見つめようとしていることと思います。「夢はかだるべ!」です。みんなで語り合って、地域に合うより良い地域づくりを行っていきましょう!!


 最後に、渋民振興会の皆様今回も良き機会をいただきまして本当にありがとうございました。


 

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