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(idea2018年1月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
大根の年越しのお供え物
(写真提供:千厩町奥玉地区 村上達男さん)
「大根(大黒さま)の年越し」(「大根(大黒さま)の嫁迎え」ともいう)
時期:12月10日または12月9日、12月20日
内容:葉のついた“まっか大根(二股の大根)”と普通の大根、煎り豆、財布などを膳に乗せ、大黒さまにお供えし、煎り豆と財布(または小銭)を入れた五升枡をゆすりながら「豆の数だけ俵をもうけるよう、金をもうけるよう」などと三度唱え、商売繁盛や豊作などを祈願する。
各地域からご提供いただいた文献によると、呼び方ややり方は様々でしたが、概ね上のような内容でした。
昔は岩手県内各地で行われていたようですが、実際に市内各地域でお話を聞いてみたところ、『大根の年越し』という言葉自体知らないという人が多く、「知っている」と答えた人もほとんどが「昔はやっていたが、今はやっていない」、「名前は聞いたことがあるが中身は知らない」との回答で、現在では認知度が低いようでした。
そこで、今回は文献を参考に、行事の由来とされる民話を漫画にしてみました。
参考文献:
一関市老松公民館『おらほのしきたり2 岩手県一関市花泉町老松の年中行事』
12区自治会(千厩町清田)『12区屋号マップ おらほの方言』
藤沢町・藤沢町食生活改善推進員連絡協議会『藤沢のまちにつたわる行事食』
岩手県立博物館『岩手民間信仰事典』