毎月さまざまなテーマで地域づくりについて考えていくコラムです。

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第61話(idea 2024年4月号掲載)

今月のテーマ

地域運営の落とし穴㊺

看板を背負うのは時代遅れなのか?

所属意識の低下がまねくもの

 人口減少は確かに進んでいますが、減少状況に地域差があることも事実。もともと人が多かった地域と少なかった地域では、いまの人口量に大きな差が生じています。そして、人が少ない地域をフォーカスし、より人口減少の深刻化を煽るような報道も……。

 

 それに対して、‘まちなか(まちば)’は「人がいるから、まだ大丈夫」と思われがちですが、いやいや、そんなことはありません。大都会でも自分の身は自分で守らなければいけない時代。むしろ自分の身を守るためには、地域との関係性を構築(人を知る、区費や会費を払うなど共助システム)しなければいけない、……そんなことが話題に出たワークショップがありました。

 

 移住者だけが新住民ではなく、新築等の理由で近隣から転居してきた人も新住民であり、新住民は、その地域のことを知りません。知らないから、地域のどんな事業に自分が参加するべきなのかもわかりません。地域行事に参加したとしても、その地域の歴史やプライド、こだわりを知らないため、一緒に白熱することができません。いわゆる‘地域の看板’を背負う人が少なくなっています。

 

「昔は、こうだったのにな~」

 

 それは、地域でなされていることの意義を知っているから、一緒に頑張れた、盛り上がれたのであって、目標が共通認識になっていたからでしょう。インフラや娯楽が今の時代のように充実していない時代は、自分たちで楽しむ目標を立て、工夫を重ねてきましたが、今の人に「来ない?」「参加しない?」と言っても、「参加する理由がわからない」というのが本音。元々その地に暮らす同居家族でもあれば、それなりに家族内で話題になったりして記憶に残っていたりするものの、新住民となると、聞く機会がないため、知らないのが当たり前ですよね。伝えることって重要だなと実感します。

 

 ‘地域の看板’を背負う人・機会の減少だけではなく、少子化により、‘学校の看板を背負って立つ’という機会も減ってきていています。子どもと地域の関わりとして、課題のナンバーワンに出てくる「スポ少」や「部活動」も、少子化により、一校で完結することが困難になってきており、合同チームに。「部活動の地域移行」という制度の改正もあり、子どもたちの学校生活においても「所属意識」の低下が進むのではないかと不安視しています。

 

 学校ですら所属意識を醸成できなくなってしまうと、子どもたちがいずれ社会に出て、仕事に就いた時、職場の所属意識もなくなってしまうのではないでしょうか。今でさえ職場行事への参加率の低下が課題となっており、近い将来、コミュニケーションの姿は、どんな変容を遂げているのでしょうか……。地域と職場は、場所は違えど、同じ「コミュニケーションの低下」という課題を抱えているのです。

 

 「個の時代」と言われる今ですが、社会が個を助長しているような気がしてなりません。‘一人の時間が好きです’という「個」と、‘孤立’の「個」では、「支えられている」という安心感の差があると考えています。つかず離れずの関係でもいいから、ご近所付き合いや職場内コミュニケーションは、一人ひとりが大切にしてほしいものです。そのためには、誰かがお節介役を努め、間を取り持つ中間機能を担う存在が、これからの時代には必要になっています。

 

 住民にとって当たり前になっていること……‘地域内を歩いてみる’とか、‘広報の内容を工夫してみる’など、これまでは考えなくても良かった‘あえて’のことを、これからは丁寧にしていく「原点回帰」のタイミングに差し掛かったのでしょう。

 

 地域の新旧問わず、それぞれの看板を背負うのは「地域性の継承」であり、‘時代遅れ’ではないと信じています。だって、甲子園では地元代表校を応援し、オリンピック等では日本代表を応援するように、‘看板を背負っている人を応援するエネルギー’は、失われていないのだから。

一関市狐禅寺市民センターで今年1月に開催された「冬休みお楽しみ会」。
▲一関市狐禅寺市民センター「冬休みお楽しみ会」   

 

 

一関市狐禅寺市民センターで今年1月に開催された「冬休みお楽しみ会」。行政区毎の子ども会活動が難しくなったため、狐禅寺地区で「わくわく子ども会」を設立。狐禅寺にちなんだネタを盛り込んだ「ジャンボかるた」は、所属意識の醸成につながる…はず…!

 

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