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(idea2021年2月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

難解・難読地名に挑戦!㏌藤沢

 当センタースタッフがピックアップした「難解・難読地名」をテスト形式で100人に出題し、当該地域における「読めない地名ランキング」を勝手に作ってしまう人気企画「難解・難読地名に挑戦!」。第6弾となる今回の対象地域は「藤沢」。今回も「最も読めない地名」に見事選ばれた場所に実際に行ってきました!                    

                  

※記載内容はあくまでも当センター独自調査の結果です。

 今回の調査には市内外104人の方にご協力をいただきました(調査は令和2年2月~3月にかけて、藤沢町以外の市内各種団体・企業の方、講座や会議等でお会いした方などを対象に実施)。その調査結果をランキングにまとめたのが下の表です。

 

難解・難読地名ランキング

解・難地名ランキング】

※ゼンリン住宅地図に掲載されている地名の読み仮名を正解とします。

(「ザワ/サワ」「ダ/タ」なども区別しています)

難解・難読地名に挑戦!in藤沢 ランキング

 

 今回1位に輝いたのは「塒ヶ森」。不正解で多かったのが「ときがもり」や「とちがもり」という解答でした。「塒」という漢字が読めそうで読めず、思い切って解答はしてみたものの不正解、というパターンが多かったのが印象的でした。

 

 逆に解答すらできない人が多かったのが6位の「粉香木」や8位の「名生城」ですが、解答者の正解率が高かったため、ランキングとしては下位に。粉香木には「陶芸センター」があることで知名度が高かったようです。2位の「上峯」、3位の「唱石」はさらにその逆で、解答率はかなり高いのに不正解多数。上峯の不正解では「かみ(み)ね」「うわみね」、唱石は「しょうせき」「うたいし」「となえいし」という回答がそれぞれ多く見受けられました。

「塒ヶ森」の由来

 「塒」という字は「とや」のほかに「ねぐら」という読み方もあり、「鳥のねぐら・巣」という意味が。転じて「人が寝る、住むところ」という意味もあります。同じ「とや」という響きで「鳥屋」になると、鳥小屋や鳥の売買を業とする店や人という意味に。そのため、塒ヶ森の「とや」は「鳥屋」を指す、としている文献も。

 

 ちなみに、「塒ヶ森」は藤沢町の本郷地区にありますが、同町徳田地区には「塒」という地名が。

 

 安永風土記に記載された当時の当主名を見ると、徳田村「塒屋敷」という屋敷があったことがわかり、同じく各村の川・堤・堰の記載を見ると藤沢本郷(藤沢村)に塒森堤」という堤が。徳田の「塒」は屋敷名から発展したものと推測でき(上峯、粉香木も同様)、塒屋敷は鳥の多い場所もしくは鳥に関する業を行っていたという可能性も。また、塒ヶ森は塒屋敷の所有する山だった?など、様々な推測をしてみるも、答えは見つかりませんでした。

最も読めない地名第1位の塒ヶ森(とやもり)に行ってみた

 藤沢町藤沢(本郷地区)の小字名である塒ヶ森は、行政区としては藤沢11区で、第11区自治会に属します(右地図で赤線で囲われた部分)。

 現在は5軒の家があり、そのうちの1軒にお話しを伺ことができました!

塒ヶ森に行ってみた Google 航空写真

航空写真からお分かりの通り、広大な田んぼが広がる塒ヶ森。12月にお邪魔した際には一面雪模様でした。

 安永風土記に記載(前項参照)されていた「塒森堤」を探してみましたが、現在は堤らしきものは存在せず、住民の方も「聞いたことがない」とのことです。

 住民の方が所有する山の中に八幡神社があり、塒ヶ森の人だけでなく、保呂羽の人などが参拝に来ていた頃もあったそうですが、舗装されていない道ということもあり、今は参拝者もほとんどないということでした。

塒ヶ森の人に聞いてみた

由来など、何か言い伝えられていることがないか、聞いてみました!

 

塒ヶ森住民 及川孝雄さん 81歳

 

 

 

 

及川孝雄さん(81歳)

及川家5代目。塒ヶ森は昔全戸がたばこ農家で、及川さんも平成18年まではたばこ農家。若い頃は農閑期になると東京に出稼ぎに行っていたのだとか。病院等で「この地名は何て読むんですか?」と聞かれることも多いそう(藤沢町外の人から)。

 

【及川】

 正確にはわからないけど、「とやもり」は「アイヌ語からきている」ということを聞いたことがある。

 

【勝手な妄想】

 アイヌ語の単語を調べてみると、「と」に近い「ト to」という音には「湖・沼」、「トイ toy」には「土・畑」という意味が、「ヤ ya」は終助詞の「~か」、「もり」に近い「モシリ mosir」には「大地」という意味があるようです。仮に「トイモシリ」だとすると「土・畑の大地」を表しそうなので、古くから農作に適した土地だったのかもしれません(あくまでも素人の勝手な妄想です)。

 

【及川】

 昔の人は「ぬれがもり」と読んだりもしていた。

 

【勝手な妄想】

 関連のありそうなものを調べてみると、松尾芭蕉の弟子の一人(宝井其角)が「傘に塒(ねぐら)かさうよぬれ燕」という句を詠んでいました。また、歌舞伎・浄瑠璃に「乙鳥傘(ヌレオシドリ(ツバメ)ネグラノカラカサ)」という演目があるようです。前者は、雨に濡れて飛び交う燕に対し、「この手傘を宿に貸してあげるよ」と呼びかける句とのこと。もしや「ぬれ」という響きと「塒」という字がごちゃ混ぜに伝わったのか!?(やはり素人の勝手な妄想です)。

 

【及川】

 昔は塒ヶ森に限らずこの辺ではどの家でも卵用に鶏を飼っていた(から特別ではない)。

 

【勝手な妄想】

 全国で見ると、渡り鳥が通る山の稜線の猟場を「鳥屋」と呼ぶこともあったらしく、小鳥狩をし

ていた場所という可能性も!保呂羽山~葉山との間の移動を狙った!? 徳田の「塒」も黄金山の

稜線沿いなので鳥が多く飛んでいそう…(鳥の塒(ねぐら)だった可能性も大)。

(当センタースタッフの妄想でしかありません)

<参考文献>

岩手県東磐井郡藤沢町(1979)『藤沢町史 本編上』

阿部和夫(1982)『東磐井の地名と風土』

阿部和夫(1981)『一関の地名と風土』

角川日本地名大辞典編纂委員会(2009)『角川日本地名大辞典3』

 

↓実際の誌面ではこのように掲載されております

idea2月号 自由研究 誌面キャプチャ画像

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